【目次へ】 【凡例へ】 【調査票へ】

1.コンビニエンスストア

田口 愛莉

1-1.一番近いコンビニエンスストア

 「一番近いコンビニ」という問1に対して(表1-1)、男女とも7割方、家から5分圏内にあると答えた。つまりは、大方コンビニを利用する基準は、家から近いという点で選ぶ人が多いといえる。

1-2.コンビニエンスストアの利用頻度

 後述するように、最も「利用したいコンビニ」という問8の【単純集計】で、群を抜いて人気だったセブンイレブンは、問2の「つぎのコンビニエンスストアはどれぐらいの頻度で利用されますか」という【単純集計】結果から、「ほぼ毎日利用する」11.8%を筆頭に過半数の人たちが一週間に1度は利用することがわかり、逆にサークルK、スリーエフ、その他のコンビニは「全く利用したことがない」という問いの回答率がいずれも2割以上を占めている。この結果により、利用頻度が高いコンビニとそうでないコンビニの差があることがわかる。

1-3.コンビニエンスストアで購入または利用するもの

 問 3で「コンビニエンスストアで購入(または利用)するものは何ですか」と多重回答方式によって質問した【単純集計】の結果、ジュースなどの飲料品や氷が86.0%と一番多く、お弁当やおにぎり、パン等の食品が81.6%と続き、お菓子類が62.3%、雑誌、書籍、新聞が51.8%であった。これらについでコピー機やFaxの利用が33.3%と多かったのは、回答者に学生が多いという点が有力ではないかと思う。
 性別に見ると(表1-2)、「お菓子類」(女性74.8%>男性50.4%)、「化粧品」(女性9.3%>男性0.0%)、および、「コピー機やFaxの利用」(女性40.2%>男性26.9%)は女性の方が購入・利用頻度が高かった。

1-4.コンビニエンスストアであればよいと思う商品やサービス

 問 4で「コンビニエンスストアであればよいと思う商品(サービス)をお教えください」と多重回答方式によって質問した【単純集計】の結果、希望が多かった順に、交通機関の定期券の購入(44.7%)、ビデオやCDのレンタル(42.1%)、医薬品の販売(39.0%)、JRや飛行機など公共交通機関の乗車券(指定席)の予約や購入(33.8%)、Fax受け取りサービス(33.8%)が3割を越える人が希望していた。私たちがコンビニに求める利便性の高さが見受けられる結果となった。
 性別に見ると(表1-3)、「医薬品の販売」(女性51.4%>男性28.6%)、「JRや飛行機など公共交通機関の乗車券(指定席)の予約や購入」(女性42.1%>男性26.9%)、「Fax受け取りサービス」(女性8.4%>男性2.5%)は女性の方が購入・利用希望が高かった。

1-5.利用したいコンビニエンスストア

 問 5で「あなたの身近なところに下記のコンビニエンスストアがあったとしたら、どのコンビニエンスストアを最も利用したいと思いますか」と質問した【単純集計】は、セブンイレブンが43.9%とダントツの支持を集め、ファミリーマート(11.8%)、ミニストップ(11.4%)、ローソン(11.0%)に大差をつけ、これら以外は10%以下の回答しかなかった。
 問 6で「あなたが、問5でそのコンビニエンスストアを選択した理由は何ですか」と多重回答方式によって質問した【単純集計】の結果、「弁当、おにぎり、惣菜、パン等おいしいから」が41.2%と第一位、「品揃えが豊富だから」が36.8%と第二位で、これら2つを選択した人が飛び抜けて多かった。したがって、問5でセブンイレブンが支持を集めた理由は、食品がおいしく品揃えが豊富であるためであると考えられる。
 性別に見ると(表1-4)、「弁当、おにぎり、惣菜、パン等おいしいから」(女性49.5%>男性33.6%)、および「その店にしかない商品があるから」(女性29.9%>男性16.8%)は女性の方が回答が多かった。

1-6.コンビニエンスストアについての意見

 問 7で「コンビニエンスストアについてのつぎの意見のうち、あなたがそうだと思うものすべてに○をつけてください」と多重回答方式によって質問した【単純集計】の結果は、「商品の価格が高い」の54.4%、「駅コンビニは便利だ」の41.2%という回答が多かった。駅コンビニは便利、価格が高い、という2点についても、学生らしい意見と、現代日本の特徴が顕著となった結果が反映されていると思う。
 性別に見ると(表1-5)、「駅コンビニは便利だ」は女性の方が51.4%と男性の32.8%よりも同意する意見が多かった。

Copyright 2004, Taguchi Eri

【先頭行へ】【つぎへ】