3 何かに“共鳴”した人びとの行動【本書の目次へ戻る】

 早いうちに手持ちの株を売りぬかないと株価がもっと暴落して大損してしまうだろういう不安、今のうちに値ごろ感がある株を買っておけば大儲けできるだろうという願望、植民地を支配している民族が持つ支配されている民族に対する疑心暗鬼、長年の人種差別・隔離政策や人種別のバスの座席という慣行への不満など、さまざまな何かに“共鳴”した人びとが一緒に、または同じような行動をとることがある。このような行動の結果は、虐殺であったり権利の獲得であったりと千差万別であるが、何かに“共鳴”した人びとの行動である点においては共通している。ここでは「ブラックマンデー」直後の株価の暴落と暴騰、関東大震災後の朝鮮人虐殺、モントゴメリー改良協会という三つの事例を取り上げる。

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