要旨【本書の目次へ戻る】【業績一覧へ戻る】

ネットワーキングとは、ある人が他の人を説得したり、ある人が他の人によって納得させられたりといった、説得と納得とのつながりによる結びつきをつくっていくコミュニケーションである。工業社会においては共有できない物質の奪いあいが経済活動の焦点となり、強制と略奪・搾取が必要となっていたために、強制−服従型コミュニケーションを構成素とするヒエラルキー型社会システムが有効であった。一方、情報社会においては共有できる情報の分かちあいが経済活動の焦点となり、説得と融通が必要となってくるために、説得−納得型コミュニケーションを構成素とするネットワーク型社会システムが有効になろう。
Copyright by 1998,2005 Ogiso, Michio