固定書式テキスト・データ・ファイルを開く

【SPSSの使い方の目次へ】

固定書式テキスト・データ・ファイルを開く(工事中)

【用途】(伝統的には社会調査の素データでもっとも広く使われてきた)固定書式テキスト・データ・ファイルを開く

【前工程】固定書式のデータ・フォーマットの設計

  1. 【自由書式と固定書式】社会調査データは、ケースを行、変数を列とする二次元行列の形をとる。個々の変数の順番は一定でカンマ(,) またはブランクで区切られているが列の位置は一定ではないことを自由書式、個々の変数の列での位置はすべてのケースに共通していることを固定書式と呼ぶ。かつては、社会調査データは固定書式を用いることが多かった。
  2. 【カラム幅】コンピュータのデータの1つの列(カラム)には、1つの数字または文字(1バイトの半角文字)しか入力することができなかった。したがって、回答選択肢が10未満である変数は1カラムで済むが、回答選択肢が2ケタの変数は2カラム必要となる。また、実数を入力する場合には、その最大値を入力できるだけのカラム数が必要となる。なお、NEC版MS-DOS Ver 3.1および日本IBM版MS-DOS Ver 5(通称DOS/V)の普及以降は、2列(カラム)に1文字を入力するという全角文字(漢字)の使用が容易になった。
  3. 【多重回答方式の場合】まず、複数選択方式ならば複数選択する数×カテゴリーの最大値の桁数が必要となる。複数二値方式の場合、入力の方法には、○印がついていれば1、ついていなければ0またはブランクと入力する2値データ方式と、○印がついている項目の番号を追い込んで入力する方法との二通りがある。2値データ方式の場合、項目数だけのカラムが必要となる。追い込み方式の場合では、項目数×項目番号の最大値の桁数が必要となるが、あとで2値データ方式に変換する必要がある。
  4. 【レコード・サイズの問題】なお、1ケースあたりの変数が少なければ問題は生じないが、1ケースあたりの情報量が80カラム=バイトを越える場合は、レコード・サイズは80バイト以下として、それ以降の変数はつぎのレコードに改行した方が無難であろう。磁気テープ、FD、HDの場合、もちろんのことながらレコード・サイズは81バイト以上に設定できるが、しかし、かつての記録媒体であったコンピュータ・カードのレコード・サイズが80バイトであった。現代においては既に必然性はなくなっているのであるが、「(神ではなく)紙の意志によってレコード・サイズは80バイト以下とする」と割り切った方がよいだろう。「紙の意志」にしたがうならば、素データ・ファイルをエディターによって画面で見る際や、A4サイズの用紙に素データ・リストを印刷する際に、そのご利益にあずかることができる。

【手順】

  1. メイン・メニューの[ファイル]を選択し、ドロップダウン・リストから[開く]を、その右のドロップダウン・リストから[データ]を選択する。


    図1 ファイルを開くメニュー

  2. 当該のファイルが保存されているフォルダorディレクトリィを選択する。(工事中)
  3. [ファイルの種類]ドロップダウン・リストから「テキスト・ファイル」を選択する。


    図2 [ファイルの種類]ドロップダウン・リストからの「テキスト・ファイル」の選択

  4. 自由書式のテキスト・ファイルならば比較的容易に読み込むことができるが、固定書式のテキスト・ファイルのカラム位置の指定は、かえってシンタックス・ウィンドゥを開いてコマンドを入力して指定した方が楽であろう。したがって、以下、工事中

Copyright: text 2001 by Michio Ogiso, graphics 1999 SPSS Japan

【先頭行へ】|【SPSSの使い方の目次へ】