グループの平均|SPSSの使い方
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グループの平均 (MEANS)
【用途】性別・業種別などのグループ間の(順序尺度を含む)量的変数の平均などを計算し、グループ間の平均値の差が有意差があるかどうか一元配置分散分析を行う。
【データ】國學院大学 経済学部「アンケート調査」 2012年度「髪型についての調査」【を開く】設問30「あなたの学生生活は充実していると思いますか」を、「compute 充実度=q30*-1+6.」という式の[変数の計算]により算出した充実度を、設問28「あなたは國學院大學の課外活動団体に所属していますか。複数の課外活動団体に所属している場合には、もっとも力を入れているものを1つだけ選んでください」という単一回答のカテゴリー別に分析する。
【手順】
- メニューバーの[分析]を選択し、ドロップダウン・リストから[平均の比較]を、その右のドロップダウン・リストから[グループの平均]を選択する(図1)。
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図1 [平均の比較]→[グループの平均]の選択 |
- [グループの平均])ダイアログ・ボックス(図2)で、(1)左側の変数リストから従属変数(=平均などを計算する変数)をクリック(またはドラッグ)し、(2)右向きの、16版以降ならば矢印、15版以前ならば三角形のボタンをクリックすると、(3)上段の従属変数ボックスに表示される。
- (4)左側の変数リストから独立(サブ・グループ)変数をクリック(またはドラッグ)し、(5)(この図では変数を選択した後なのでは左向きになっているが)右向きの、16版以降ならば矢印、15版以前ならば三角形のボタンをクリックすると、(6)下段の独立変数ボックスに表示される。
デフォルトの出力である全体および独立(サブ・グループ)変数別の平均、度数、標準偏差だけ計算したいならば、ここで[OK]をクリックすればよい。
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図2 [グループの平均]ダイアログ・ボックス |
- 分散分析などを行う場合には、図2の16版以降ならば右上、15版以前ならば右側下段の[オプション]ボタンをクリックして、[グループの平均:オプション]ダイアログ・ボックスを開く。
統計量のデフォルトは、平均値、ケースの数(=有効ケース数)、標準偏差であるが、左側の「統計量」リストから追加したり、「セル統計量」リストで統計量を削除したり、表示される統計量の順番を変更することができる。
この例では、(第1層の統計の)分散分析表とイータを選択した。
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図3 [グループの平均:オプション]ダイアログ・ボックス |
【デフォルトの出力】グループ別および全体の平均、度数、標準偏差
【出力結果】
デフォルトの出力は、「1_体育会連合会加盟部会」、「2_その他の体育系部会」、「3_文化団体連合会加盟部会」、「4_その他の学術・文化系部会」、「5_所属していない」という5カテゴリーの独立変数である課外活動(設問28)を表側に、従属変数である充実度を表頭に配して、各セル内に平均値、度数、標準偏差を表示する。
表1では、充実度の平均は「5_所属していない」が3.5059と何かの課外活動団体に所属している人よりも低い傾向が見られる。
表1 課外活動団体別の充実度の平均値、標準偏差(21版)
報告書 |
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課外活動(設問28) |
平均値 |
度数 |
標準偏差 |
1_体育会連合会加盟部会 |
3.9375 |
48 |
.99800 |
2_その他の体育系部会 |
3.9423 |
52 |
.72527 |
3_文化団体連合会加盟部会 |
3.8788 |
33 |
1.05349 |
4_その他の学術・文化系部会 |
4.0976 |
41 |
.91665 |
5_所属していない |
3.5059 |
253 |
1.11134 |
合計 |
3.6932 |
427 |
1.05796 |
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図3 [グループの平均:オプション]ダイアログ・ボックスで分散分析表をチェックしたので、表2が出力される。分散分析のF検定【を開く】の安易な見方は、「有意確率」列を見る。この列のグループ間(級間分散)の(結合)の行に.000とあるが、これは0.00%を意味する。したがって、分散分析のF検定、5%水準で(さらに1%水準で)有意差が認められ、課外活動団体の所属によって学生生活の充実度に相違があることが認められた。
表
2 課外活動団体別の充実度の分散分析表(21版)
分散分析表 |
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平方和 |
自由度 |
平均平方 |
F値 |
有意確率 |
充実度 x 課外活動(設問28) |
グループ間 |
(結合) |
22.805 |
4 |
5.701 |
5.299 |
.000 |
グループ内 |
454.005 |
422 |
1.076 |
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  |
合計 |
476.810 |
426 |
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前述のオプション指定により、連関の測定方法 である相関比η(イータ)【を開く】も出力されており(表3)、イータの2乗は当該の独立変数によって従属変数の分散を説明できる%に相当するとされている。
表3 課外活動団体別の充実度の相関比(η)
(21版)
連関の測定方法 |
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イータ |
イータの2乗 |
充実度 x 課外活動(設問28) |
.219 |
.048 |
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【作表】量的変数の記述統計量は、有効ケース数、平均、標準偏差を掲載する。SPSSのmeansの出力は従属変数を表頭にレイアウトしているが、作表時は独立変数を表頭に、従属変数を表側にレイアウトする方がレイアウトしやすいかもしれない。
Copyright: text 2000-2013 by Michio Ogiso, graphics by 1999-2009 SPSS Japan, 2010-2013 IBM Corp., Revised on 21. Oct. 2013
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