盛会のうちに終了しました

第13回
2007年5月19日(土)
       午後1時30分
     町田市民ホールにて
わかばとそよ風のハーモニー
コンサート
 若葉とそよ風のハーモニーは、町田市公民館の障害者青年学級の活動を母体として生まれたコンサートです。第1回目のコンサートが開かれたのは、1988年のこと。自分たちの生活の中から生まれた思いを歌やミュージカルにしてアピールしていく活動を続けてきて、今年は、13回目を迎えます。このコンサートを通して、参加者は、地域の主人公として生きていく新しい世界をきりひらき、ひとりひとりが力強い成長を遂げてきました。

練習の日程
 合唱  場所 町田福祉園
    3月25日(日)10時から12時 (結団式)
    4月1日(日)10時から12時
    4月22日(日)10時から12時
    4月29日(日)10時から12時
    5月6日(日)10時から12時
    5月13日(日)10時から12時
 ミュージカル 場所 火曜日はコメット会館5階会議室
              日曜日は 町田福祉園
    毎週火曜日6時から8時 
    合唱の練習の午後

ミュージカルの今年のテーマは、いのちの大切さと自立支援法の問題。
出演者自身のいじめられた体験をめぐる手記と、出演者みんなの自立支援法実施後の体験をもとにしたシナリオです。

(手記) 
 私には乗り越えたい心の壁がある。

 小学校、中学校時代、私はいじめにあっていた。
 クラスメートから向けられる視線は冷たく授業中に答えようとしても話し合いで意見を言おうとしても、何でお前が喋るんだよと言われた。皆が笑っている時に一緒に笑おうとすれば何でお前が笑うんだよと睨まれた。
 私の顔から笑顔が消えた。ただただ感情をおさえ笑うこともせず思った事を口に出すこともせず目立たぬように毎日を過ごした。
 私には学習障害があり算数と体育に遅れがあった。高学年になるにつれて、勉強についていけなくなった。いじめが始まったのはそんな時期だったと思う。「あの子は何か違う」と思われたこと。それがキッカケだったのではないか?
 中学校に入り、やることがエスカレートしていった。なるべく目をあわせたくない。ずっと下を向いて過ごした。下駄箱に砂がたくさん入れられて靴が砂まみれになっていた日もあった。赤い絵の具で教科書を一面塗りつぶされたこともあった。机の中に手を入れた瞬間赤く染まった手は衝撃的で、そして泣けた。何もかもやめてしまいたい。そう思った瞬間だった・・・
 私にはいじめられていたころの記憶が断片的にしかない。思い出すと心が壊れてしまうので、それを防ぐために忘れてしまっているらしい。
 やがて人に対する恐怖心を持つようになった。心をひらくことが怖くて出来なくなった。大人になった今でも人前で話すことが出来ないでいる。私なんかが喋っていいのだろうか?と思ってしまうのだ。
 いつか、本音を素直に出すことを怖がらず、思ったことを自信を持って言える。目の前の人を信じ心をひらけるそんな人間に私はなりたい。(とびたつ会の稲村さんの手記です。)

(劇中の歌)
  野に咲く花のように

野に咲く花のように 私はばてない

無理せず生きていけば いいこともあるはず
遠くに舞い降りた鳥のように見える
希望に向かって呼んでみよう

願いはただ一つ たとえ道は遠くても

夢さえなくさずに いけたらと思う 

目の前に続く道は 楽な道ではないけれど 

へんてこな私だって 戦い続けていきたい

悩みがあまりに多くて 前が見えなくなっても

私は絶対にあきらめない

野に咲く花のような気高さでもって

生きていこう いつまでも へこたれないで

 (町田養護学校高等部2年生、三瓶はるなさんの作品です。はるなさんは、中学2年になって、初めてパソコンで言葉を表現するようになった方です。この詩も、パソコンで綴りました。) はるなさんの言葉のページへ

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           ―大切ないのち 大切な生活―

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