　若葉とそよ風のハーモニーは、町田市公民館の障害者青年学級の活動を母体として生まれたコンサートです。第1回目のコンサートが開かれたのは、1988年のこと。自分たちの生活の中から生まれた思いを歌やミュージカルにしてアピールしていく活動を続けてきて、今年は、12回目を迎えます。このコンサートを通して、参加者は、地域の主人公として生きていく新しい世界をきりひらき、ひとりひとりが力強い成長を遂げてきました。

　今年のコンサートのサブタイトルは「生きてゆこうこのまちで」。近年、国も大規模収容施設の廃止の方針を打ち出し、障害のある人々が地域で暮らしていく道が開かれるようになってきました。しかし、まだまだ障害の重い仲間にとっては、その道はけっして容易なものではありません。

今年のミュージカルは、そのことをテーマにしたサブタイトルと同一の「生きてゆこうこのまちで」です。署名活動を舞台にして、みんなで障害の重い仲間のグループホームをどうしていけばいいのかということについて考え合っていきます。

　合唱のステージでは、今年も、いくつかの新しい歌をまじえながら、特に、開設30周年を向かえた青年学級の歴史を振り返ります。そして、今年のもう一つの大きなできごとは、青年学級から、本人の会「とびたつ会」が誕生したことです。当事者のための当事者自身による会は、これまでの青年学級の活動からさらに飛躍するための新しい試みですが、一年間の活動を通して大きな成果をあげてきました。そのこともあわせてアピールしていきます。

　　　おかげさまで盛会のうちに終了しました。

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