加茂の商人は長年急峻な峠道を登って荷を運んでいた。文化9年(1812)、鉄門海上人の呼びかけにより加茂坂に新道が作られた。(→「鉄門海上人」参照)。明治4年(1871)には鉄龍海上人が大規模な改修工事を行い、新道が完成した。その後、明治19年(1886)に三島通庸の案による加茂坂トンネル(→「三島通庸」参照)、平成15年(2003)には新加茂坂トンネルが開通し、加茂坂の峠道は使われなくなっていった。