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 現在、私たちは地球規模での環境破壊、少子高齢化の進展、経済格差の拡大、デジタル・デバイドなど、さまざまな問題に直面していますが、そのどれもが経済と密接に結びついています。
 経済ネットワーキング学科は、世界と日本が直面している諸問題を経済の視点からはもちろん、現場に出かけ、それらと向かい合って、自分自身の力で問題を調べ、解決策を考えるための知識や技術を学んで行く学科です。
 そのために身近な地域から地球規模まで、実際に問題が生じている現場で学び、考える「現場主義」の教育を重視しています。
 このような実践的な学びのキャリアを自己の財産として、さまざまな企業や地方自治体、NPOやNGOなど国内外で活躍できる人材の育成を目指しています。
 2年前期配当の学科基礎科目である「各問題入門」は、3年次に選択する3つのコースの導入線となる科目で、2年生の時点ではまだコースを選択して いませんが、どのコースを選択するかの参考にしてください。
  2年後期配当の「各問題演習」は、3年で履修する「フィールドスタディ」の前提科目となっていますから注意してください。
  次ページには、各コースの紹介と、そのコースを選んだら少なくともこの科目は履修して欲しいと思われるものを掲げてあります。

 このコースでは、私たちの住む日本を含む先進国と発展途上国とが、地球という有限の資源の中でどのようにして共生してゆくのか、そして地球環境と調和した持続的発展をいかに実現してゆくのかをテーマとして学びます。
 そのためには、理論的な分析だけでなく、先進国の資源多消費型経済の与える影響、発展途上国が直面している経済的諸問題、日本の政府開発援助(ODA)の現状など、現場で生じている具体的な問題、さらにはボランティアの活躍ぶりや非政府組織(NGO)の役割と課題についてもしっかり学ぶことが大切です。この目標に向けて、実際に現場へ出かけ、観察や調査を通じて現実に起きている問題を認識する体験を重視しています。

 このコースを希望する学生には、1年後期で「世界の経済」、スプリング・セッションで「スタディツアー」、2年前期で「環境・開発問題入門」を履修しておくことを勧めます。
 そして1・2年生で学んだ基礎科目に積み上げて、3・4年次では以下の専門応用科目を履修するといいでしょう。


 このコースは、経済の地域間格差の拡大と地域経済の停滞、過疎化・高齢化の問題など、現代社会が直面している課題を人々の労働と生活の場である地域の視点から捉え、地域を取り巻く政治的・経済的な制約の中で、それぞれの地域が持つ環境や条件を活かしながら、いかに問題を解決し、住みよい地域づくりを実現していくのかをテーマとして学びます。
 そのためには、地域の行財政や経済、あるいは社会保障制度などについての理論や知識を学ぶことに加えて、例えば、大都市圏でも生じている産業空洞化の問題や、ニュータウンの高齢化問題、あるいは地方圏における地域産業の衰退と雇用問題、国土の約45%を占める地域が人口流出により集落消滅の危機に瀕している

問題など、それぞれの地域における問題の実情を知ることも大切です。
 このコースを希望する学生には、1年後期で「社会経済調査の基礎」、スプリング・セッションで「スタディツアー」、2年前期で「地域社会問題入門」、2年後期では「地域社会問題演習」を履修しておくことを勧めます。


 コンピュータおよびコンピュータ・ネットワークが普及した情報社会においては、マスメディアに対する幅広い理解とともに、双方向型の情報メディアについても深い理解が求められます。つまり、受け手としても情報を厳しく吟味する能力が必要になり、無数の情報から有益な情報を取捨選択する力が不可欠です。
 送り手としても価値のある情報コンテンツを作成し、有効に発信する力が求められます。これからはどんな職業でもこのような高度な情報リテラシー能力が要求されます。このコースは、情報リテラシーを基礎とする高度な情報スキルの使い手の育成を目標とします。  このコースを希望する学生には1年後期で「情報システムの基

礎」、2年次で「情報メディア入門」と「情報システム」を履修しておくことを勧めます。
 3・4年次では、さらに以下のような専門応用科目を積み上げて履修していくことを勧めます。

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