プロジェクトの活動(2006年6月)


2006年6月13日
 横山実が担当する「KSTEP・教養演習」では、Minoru Yokoyama"Severe Reaction to Environmental Pollution by Corporation in Japan"をテキストにして、足尾銅山事件を題材として企業による環境汚染を、英語および日本語で討論を始めました。参加している学生は、KSTEPを履修している姉妹校の留学生7名(カナダ2名、スペイン1名、マレーシア3名、台湾1名)と、教養演習を履修している学生4名です。今後は、水俣病や最近の会社による環境汚染事件を題材として、討論するほか、留学生の母国に於ける環境汚染について意見を交換する予定です。

6月20日
 菅井益郎が担当する「環境と経済3(公害史)」では、ゲスト講師として飯田勝泰氏(東京労働安全衛生センター事務局長)を招いて、アスベスト問題について講義をしてもらいました。また、アスベストによる健康被害を受けたA氏(尼崎のクボタ近隣の住民で中皮腫を発症)とB氏(学生時代アルバイトでアスベスト吹付の仕事をして中皮腫を発症)も参加されて、体験を話して下さいました。

6月26日
 午後5時50分から、若木タワー503号教室で第2回の研究会を催しました。当日の出席者は、教員7人(文学部3名、経済学部2名、神道文化学部1名、法学部1名)と、大学院生6人でした。この研究会では、根岸茂夫が「近世の環境教育にむけて」というテーマで報告しました。来年度の総合講座で2コマ担当される予定ですので、それを想定して、「近世の開発と自然景観の変貌」および「近世の人々の自然への対応と心情の変化」について、ご自分の実地での調査結果をふまえて報告されました。報告の後、7時半まで質疑応答および意見の交換を行いました。

 その後で、現代GPの申請については、第1次審査が通り、7月7日に面接審査を受けることになった旨の報告が横山実からなされました。また、7月7日の面接調査には、安蘇谷学長、赤井教務部長、茂木教務部委員、取組担当者の横山実、事務担当者の白川教務課長の5名が出席することとし、それを文科省に届け出ることが了承されました。

 研究会の席では、若木タワー竣功イベントとして私達のプロジェクトが担当する、リレー式公開授業および映写会「人・社・祭・風土の記録」のチラシが、配布されました。

第3回の研究会は、7月下旬に開催し、そこでは、文学部の小川直之に報告を依頼することになっております。

6月30日
 菅井益郎は、5時限目の演習で、先週東京臨海エコ・プラントを案内していただいた津川敬さんによる「不法投棄問題」をテーマとする特別講義を催しました。なお資料はすべて PDFに処理して、K-SMAPYを使って取り出せるようにしてあります。

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