神道文化学とはどんな学問か?

「神道文化学とはどんな学問か」という質問に答えるのは、なかなか難しいのですが、なぜそれほど難しいのか、その辺からお話しいたします。

神道文化学は神道学と密接なつながりがありますが、その神道学が簡単に規定できないからです。

神道学は神道信仰を言葉で説明する学問

神道学とは、一般に神道現象といわれるお祭りや神社の歴史、あるいは本居宣長など神道思想家を対象に研究する学問と言われます。しかしながら、それだけでは神道学という学問にはならないと思われます。

なぜなら、神道現象を客観的に実証的に研究する学問としては、宗教学や歴史学、あるいは日本思想史研究などが存在するからです。

とすれば、神道学の特色は、何かということが問題になります。その解答の一つが、神道学には神道信仰を言葉で説明するという役割をになっている、という捉え方であります。つまり、神道学は神道信仰を言葉で説明するために、祭り・神社・神道古典・神道思想などを学び、研究する。一言でいいますと、神道信仰の言葉化を目的とした学問といえます。

このように神道学を捉えてみますと、神道学の本質は信仰というやや主観的視点が強くなる傾向があります。

神道文化学=神道学+比較文化研究の視点

これに対して神道文化学は、多くの宗教文化の中で神道がどのような特色を有するかという比較研究の視点が、付け加えられた神道学と言えましょう。言葉を換えていいますと、神道以外の宗教文化を広範にかつ積極的に学び、神道と他宗教文化との比較を通して、神道の内実を客観的に明らかにすることを目的とする学問と捉えられます。

神道文化コース: 神職養成を主体とし、時代に対応した教養を身につける

神道文化コースは、本学が創立以来取り組んできた、神職の養成を主体とするコースです。神職になるための教養としては、まず神道の歴史を学ばなければなりません。しかし神道史といってもやや漠然としていますので、祭りの伝統・神社史・神道古典・神道思想史の4つが、神道を考える重要な素材となります。同時に、日本における他宗教や世界の宗教文化など、幅広い知識を学ぶことも大切です。それによって神道と他宗教との比較が可能となり、神道の特色などがより客観的に捉えられるでしょう。また時代の状況に対応できる教養も必要であり、環境問題など学問の幅を広げるカリキュラムも用意されています。

宗教文化コース: 日本と世界の宗教文化を比較研究する

宗教文化コースは、日本の宗教や文化および世界の宗教文化を学び研究するコースです。しかし神道文化学科の1コースでありますから、神道を中心とした日本文化の特色を捉えるなど、宗教や文化の比較研究を主体として教育いたします。日本の文化や宗教などを、異国文化人に発信できる人材の養成を、目標に掲げています。そのため、「神道と国際交流」(※平成19年度開講) の授業などを専門課程の中に特別に設けています。

神職の資格も、他学部の学生に比べて、容易に取得できるように配慮してあります。