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5-3.プロスポーツチームを所有しようと思わない理由(問22)

森川 瑞生

 北原(2005)が前述したように、プロスポーツチームを所有したいかという問いに対しての答えは、概ね「ノー」であった。
 「ノー」が多いのは、想定されていたが、興味深いのはその理由の傾向である。問20の「貴社は今後、プロスポーツチームを所有したいとお考えですか」という質問に対して「いいえ」と回答した96社を対象として、問22では「今後、貴社がプロスポーツチームを所有したいと考えているのはどのような理由からですか」と多重回答方式によって質問した。その【単純集計】の結果は、 多いのは、「広告効果への疑問」や「自社以外の支援が無い」など、現在のプロスポーツに対する不信感を 露にしたものであり、反面、「資金が無いため」という理由は少なかった(資金以前に規模が小さいとする回答はあったが)。 これは、逆を考えれば、費用対効果が高いと判断出来れば多くの企業がプロスポーツを盛り立てるであろうことを意味している。 しかし、残念ながら現在のプロスポーツは各社の考え通り、企業の広告塔としてのメリットがあるとは考え難い状況だ。 広告効果としてなら別の手段を、スポーツとしてならアマチュアで、とする傾向がこれからも主流であり続けるようだ。

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Copyright 2005, Morikawa Mizuki