問22で「あなたは、現在、アルバイトをしていますか」という質問に対して、
【単純集計】の結果は、「はい」と答えたのは69.7%、「いいえ」は30.3%という結果が出た。この結果からほとんどの学生がアルバイトをしているということがわかった。
性別に見ると(表3-1-1)、そのうち男性が63.2%、女性が76.5%で、女性のほうが少し多かった。
以下、問23から問29までの設問については、「はい」と回答した124人(うち男性60人、女性62人)を対象に、質問した回答の集計結果である。
問23で「あなたのアルバイトの内容は何ですか」という質問に対しての【単純集計】は、居酒屋17.7%が一番多く、カフェ16.1%とその他飲食16.1%とが同率二位で、ファミリーレストラン8.9%、洋服の販売5.6%、雑貨の販売4.8%、その他の販売員4.8%、事務職4.0%、ファーストフード3.2%、コンビニエンスストア3.2%、塾講師1.6%、生鮮食品の販売0.8%、家庭教師0.8%と続き、その他12.1%という結果になった。居酒屋やカフェ、ファミリーレストランなどの飲食店が合計58.8%と全体の半分以上を占めており、アルバイトの中で一番多く見られる内容だということがわかった。
性別に見ると(表3-2-1)、飲食店関連については、第一位の居酒屋(男性:18.3%>女性:16.1%)、同率二位のその他の飲食店(男性:20.0%>女性:12.9%)、ファーストフード(男性:6.7%>女性:0.0%)は男性の方が女性よりも多かったが、同率二位のカフェ(女性:22.6%>男性:10.0%)、ファミリーレストラン(女性:11.3%>男性:6.7%)は女性の方が男性よりも多かった。他の業種については、まず、男性の方が女性よりも多かったのは、コンビニエンスストア(男性:6.7%>女性:0.0%)と雑貨の販売(男性:8.3%>女性:1.6%)であり、女性の方が男性よりも多かったのは、洋服の販売(女性:11.3%>男性:0.0%)であった。
問24で「現在、あなたは週何回働いていますか」という質問に対しての【単純集計】は、週1回が8.9%、週2回が22.6%、週3回が29.8%、週4回が20.2%、週5回が14.5%、週6回以上が4.0%という結果になった。週2〜4回が多く学業との両立を考えると納得のいく結果であるが、週5回アルバイトを行う学生も多く、学生は多くの時間をアルバイトに費やすことが考えられる。
性別に見ると(表3-3-1)、男性では週3〜5回働いている人が計70.0%に対して、女性は週2〜4回働いている人が計77.4%と大半をしめていることがわかった。
意外だったのは6回以上働いているのが男性は1.7%に対して女性は6.5%と大きく上回っているという点だった。
問25で「現在、平均して、1日何時間ぐらい働いていますか」と質問した【単純集計】の結果は、「4〜6時間未満」が49.2%、「6時間以上」が34.7%で、「2時間未満」は0.0%であった。
性別に見ると(表3-4-1)、「2〜4時間未満」は男性の方が20.0%と女性の11.3%よりも多く、「4〜6時間未満」(女性:51.6%>男性:48.3%)と「6時間以上」(女性:37.1%>男性:31.7%)女性の方が男性よりも若干多かった。
問26で「現在の自給はいくらですか」と質問した。【単純集計】の結果、全体では、800円から1200円未満の人を合計すると81.5%を占めた。
性別に見ると(表3-5-1)、900〜1000円未満は男性の31.7%と比べて女性の41.9%の方が多かった。1000〜1200円未満は男性の30.0%の方が女性の14.5%と比べて多かった。男性の方が1000〜1200円未満が多かった理由は、男性の方が深夜労働が多いことが考えられる。一方、700円未満の人は、女性が0.0%に対して男性は3.3%という結果は意外だった。
問27で「現在のアルバイトでの月収はどのくらいですか」と質問した。【単純集計】の結果、全体としては、3万円から12万円を合わせると80.6%となった。
これは男女別に見ても(表3-6-1)、3万円から12万円を合わせると男性78.4%、女性82.2%とばらつきが少ないことがわかった。
また、12〜15万円では男性8.3%、女性1.6%と男性が上回っているのに対し、15万円以上では男性5.0%、女性9.7%と女性が上回っていた。
問28で「現在、アルバイトをしている理由は何ですか。あてはまるものすべてに○をつけてください」という複数選択可の設問の無回答は0人だった。【単純集計】の結果、
全体として、「生活のため」が57.3%、ついで「買いたい物がある」が51.6%、「交際費」34.7%と、この三つが主な理由で、ほかには時間にゆとりがあるから14.5%、仲間が出来るから13.7%、将来の夢に繋がる12.1%、特に理由はない8.9%、その他3.2%と続いた。
男女で比べて10%を越えているものには(表3-7-1)、男性では、生活のため55.0%、買いたいものがある41.7%、交際費30.0%、時間にゆとりがあるから11.7%と4項目に絞れるのに対して、
女性では、買いたいものがある61.3%、生活のため58.1%、交際費38.7%、仲間が出来るから22.6%、時間にゆとりがあるから17.7%、将来の夢に繋がる16.1%、とくに理由がない11.3%と幅広く理由が分布しているのがわかった。
問29で「現在のアルバイトに満足していますか」と質問した【単純集計】の結果は、「非常に満足している」の13.7%と「満足している」の37.1%とを合計すると50.8%の人が満足していて、「満足していない」の14.7%と「あまり満足していない」の13.7%とを合計すると不満を持っているのは28.2%であった。
性別に見ると(表3-8-1)、あまり顕著な男女差は認められなかったが、「非常に満足している」のは女性の17.7%の方が男性の10.0%よりも多かった。