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1-1.性別から見た従業員構成(問1)

河合 智美

 まず、女性比率に着目する。
 単純集計の平均値(表1-1-1)は、正規従業員中の女性比率は21.20(%)、非正規従業員中の女性比率は60.93(%)であり、正規従業員は女性が少なく、正規従業員は男性が多いことがわかる。つまり、女性は雇用調整の対象とされていることが伺える。正規従業員の中で10歳台が21.94(%)、20歳台は29.67(%)、30歳台は20.07(%)、40歳台は17.14(%)、50歳台は13.16(%)、60歳台は7.37(%)であった。つぎに、非正規従業員数について、10歳台は50.68(%)、20歳台は50.08(%)、30歳台は70.68(%)、40歳台は70.38(%)、50歳台では48.96(%)、60歳台は28.68(%)であった。

 規模別に見ると(表1-1-2)、正規従業員の女性比率は、全体で平均値21.20(%)、標準偏差16.88であった。非正規従業員の女性比率は、全体で平均値が60.93(%)、標準偏差が30.37であった。詳しく見ていくと、正規従業員のうちの年齢階層ごとの女性比率は、10歳台は21.94(%)、20歳台は29.67(%)、30歳台は20.07(%)、40歳台は17.14(%)、50歳台は13.16(%)、60歳台は7.37(%)であった。つぎに、非正規従業員のうちの年齢階層ごとの女性比率は、10歳台は50.68(%)、20歳台は50.08(%)、30歳台は70.68(%)、40歳台は70.38(%)、50歳台は48.68(%)、60歳台は28.98(%)であった。

 産業別に見ると(表1-1-3)、正規従業員の女性比率は、全体で平均値は21.06(%)、標準偏差は16.99であった。非正規従業員の女性比率は、平均値60.49(%)、標準偏差30.70であった。詳しく見ていくと、正規従業員のうちの年齢階層ごとの女性比率は、10歳台は21.94(%)、20歳台は29.39(%)、30歳台は19.80(%)、40歳台は16.96(%)、50歳台正規従業員は13.08(%)、60歳台は7.5(%)5であった。また、非正規従業員のうちの年齢階層ごとの女性比率は、10歳台は48.05(%)で、20歳台は48.79(%)、30歳台は70.46(%)、40歳台は69.82(%)、50歳台は47.46(%)、60歳台は28.74(%)であった。

 創業年別に見ると(表1-1-4)、正規従業員の女性比率は全体で、平均値21.20(%)、標準偏差16.88であった。非正規従業員の女性比率は、平均値60.93(%)、標準偏差30.37であった。詳しく見ていくと、正規従業員の中で、10歳台正規従業員の女性比率は21.94(%)、20歳台は29.67(%)、30歳台は20.07(%)、40歳台は17.14(%)、50歳台は13.16(%)、60歳台は7.37(%)であった。また、非正規従業員のうちの年齢階層ごとの女性比率は、10歳台は50.68(%)、20歳台は50.08(%)、30歳台は70.68(%)、40歳台は70.38(%)、50歳台は48.68(%)、60歳台28.98(%)であった。

 以上の結果から、全体を通して女性の比率を見ると、圧倒的に女性の方が雇用調整されていることがわかる。単純集計の結果からも、女性に関しては雇用調整が年齢によって大きく変わっている。さらに(表1-1-1)から見ると、10歳台正規従業員の女性比率は平均値が21.94で、10歳台非正規従業員の女性比率は平均値が50.68となり、10歳台正規従業員の女性比率については、標準偏差が37.02と高いことから会社によってばらつきが大きいことがわかる。

Copyright 2008, Kawai Tomomi

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