5 課業特性 【本書の目次へ戻る】【つぎへ】
課業特性は主観法による組織構造尺度と測定手段としての互換性を持つため、課業特性を組織単位でアグリゲートしたものを創発的構造と呼ぶことができよう。創発的構造の有機性が高いことは、課業遂行者の自己の課業に対する予測可能性が高いことを意味するため、組織のコミュニケーションにおける情報エントロピーを低下させる。創発的構造、とりわけ自律性と自発性によりネットワーク型組織を操作的定義することができる。規模・公式化・集権化は課業特性と無相関である。