国学院大学 令和6年度SYLLABUS

科目名 教員名
1611 アンケート調査Ⅱ 小木曽 道夫

開講詳細

開講キャンパス 開講時期 曜日 時限 単位数
渋谷 前期 月曜 2時限 2

講義概要

授業のテーマ

アンケート調査を設計・実施する技能を習得するための「実戦」~調査研究のもうひとつの現場

授業の内容

 調査研究の現場のひとつが調査研究の対象者が生きている現場であるの対して、調査研究の委託業務の下請労働がもうひとつの現場である。この科目はアンケート調査の技能を習得するための、さしづめ軍事用語ならば「演習」ではなく実際に調査を実施する「実戦」科目であり、調査研究の委託業務の下請労働も自分でやる方式で「実戦」を行う。なお、受講者各自が各自の調査を企画・実施するのではなく、1つの調査を共同作業で企画・実施する。SPSSがインストールされているC5を使用する予定である。
 「アンケート調査Ⅰ」の受講者を対象とし、K-SMAPYⅡのアンケート機能を利用したアンケート調査を実施する予定である。したがって、調査対象が限定されるため、記述ではなく、変数間関係の分析に焦点を当てた設問を設計することが望ましい。ただし、諸般の事情により集合調査に代替する可能性がある。
 課題の概要については下記の授業計画の説明を参照。

到達目標

【技能・表現】
受講者がアンケート調査を設計・実施する技能を習得する。
インターネット普及黎明期という「太古(!?)」の技能であるHTML(Hyper Text Markup Language)で、アンケート調査の報告書を執筆する技能の修得も目標とする。

授業計画

第1回 ガイダンス、課題1.情報保護誓約書の提出
【事前学修 270分】
⇒過去の調査報告書を通読する。
第2回 課題2.調査項目案
【事前学修 270分】
⇒課題2
第3回 課題3.設問案
【事前学修 270分】
⇒課題3
第4回 課題3.設問案、課題4.設問の作成
【事前学修 270分】
⇒課題4
第5回 課題4.設問の作成
【事前学修 270分】
⇒課題4
第6回 課題4.設問の作成
【事前学修 270分】
⇒課題4
第7回 課題4.設問の作成
【事前学修 270分】
⇒課題4
第8回 課題7.集計:自分が分担した設問の単純集計
【事前学修 270分】
⇒課題7
第9回 課題8.自分が分担した設問のクロス集計とχ二乗値検定
【事前学修 270分】
⇒課題8
第10回 課題10.レポート~調査報告書の原稿となるレポートの執筆
【事前学修 270分】
⇒課題10
第11回 課題10.レポート~調査報告書の原稿となるレポートの執筆
【事前学修 270分】
⇒課題10
第12回 課題10.レポート~調査報告書の原稿となるレポートの執筆
【事前学修 270分】
⇒課題10
第13回 課題10.レポート~調査報告書の原稿となるレポートの執筆
【事前学修 270分】
⇒課題10
第14回 課題10.レポート~調査報告書の原稿となるレポートの執筆
【事前学修 270分】
⇒課題10
第15回 授業のまとめと振り返りをオンデマンド型授業で実施する。
【事前学修 270分】
⇒課題10.レポートを推敲する。
授業計画の説明 【授業形態】授業形態は、2024年2月7日時点では、対面型を予定しているが、大学の方針により、授業形態を遠隔型に変更する可能性がある。
【調査計画】 課題の詳細および日程はhttp://www2.kokugakuin.ac.jp/~ogiso/enquete/2024/plan.htmlにより指示する。受講者が課題を完成させる速度に応じて授業が進行するため、授業計画を事前に明確化することはできない。
課題1.情報保護誓約書の提出:履修登録締切日までに課題1.情報保護誓約書を提出すること。情報保護誓約書を提出しない者は、情報保護誓約書の全項目に同意できない=授業妨害を目的として履修すると判断して不合格とする。
課題2.調査項目案~この課題に基づいてグループ分けを行なう。課題2.および課題3.では、「アンケート調査Ⅰ」の受講者を対象とする調査項目として不適切な項目・設問であれば不合格とし、不合格になれば、それ以降の課題には進むことができない。
課題3.設問案~課題2の内容に準拠して、質問する設問とその設問の担当者を決定する。この課題からグループごとの共同作業が始まる。
課題4.設問の作成~グループ(または必要に応じてグループ内部で設問を分担するチーム分けをして、チーム)ごとに分担した設問(=質問文と回答選択肢)を作成する。 なお、1.回答者が誤回答しやすい、2.誤回答を訂正するデータ・クリーニングは受講者には難易度が高すぎる、という理由から、濾過型設問は禁止する。
課題5.プリテストへの回答:調査票を改善するために複数回実施するプリテストに回答し、他の受講者が作成した設問を含めて調査票を改善する。
課題6.変数ラベルと変数値ラベル。 集合調査に代替した場合の課題~データ入力
課題7.集計:単純集計、多重回答、クロス集計の順で実施する予定
課題8.自分が分担した設問のクロス集計とχ二乗値検定(課題8.の一部であり、その他の統計技法は提出を課さないが、クロス集計とχ二乗値検定だけ提出を義務づける。)
課題9.分析:分散分析、相関分析、因子分析、回帰分析の順で実施する予定
課題10.レポート~調査報告書の原稿となるレポートの執筆: 執筆分担は(原則として)自分または自分たちが担当した設問についての集計・分析を担当する。共同執筆も可。※提出するレポートの書式は原則としてHTML書式とする。 必須ではない課題.詳細分析(課題10に含めて評価する。作図表を含む。なお、作図表の詳細については、小木曽道夫著(2006)『SPSSによるやさしいアンケート分析 第2版』オーム社、ISBN4-274-06652-5 C3041 定価(本体2400円【税別】)参照)

授業時間外の学習方法

調査「実戦」科目であるため、授業時間は科目担当者または他の受講者との打ち合わせのための時間であり、SPSSを使用する課題を除いて、課題は授業時間以前の準備学習で作成し、原則として授業2日前までにK-SMAPYⅡの課題に提出する。
既発表の調査報告書http://www2.kokugakuin.ac.jp/~ogiso/enquete/ を熟読しておくこと。

受講に関するアドバイス

「アンケート調査Ⅰ」を受講済みであることが望ましい。
「アンケート調査Ⅱ」ではSPSSを利用するためC5教室で開講する予定であるが、2023年度はC1教室に配当されていたため、「アンケート調査Ⅱ」受講希望者は配当教室がC5教室以外になっていた場合は、教務事務課に届け出ること。

成績評価の方法・基準

評価方法 割合 評価基準
平常点100%うち中間レポートに相当する課題4が20%、期末レポートに相当する課題10が41%、授業参加に関する課題1,2,3,4,5,7,8,9の合計が39%
注意事項 課題の詳細は授業計画の説明を参照
2023年度は、登録者=33人、うち、合格者=18人、不合格者=0人、履修放棄者=15人であった。うち、「アンケート調査Ⅰ」既修者15人(45.5%)では、15人を分母として、合格者=11人(73.3%)、履修放棄者=4人(26.7%)であった。 うち、「アンケート調査Ⅰ」未修者18人(54.5%)では、18人を分母として、合格者=7人(38.9%)、履修放棄者=11人(61.1%)であり、「アンケート調査Ⅰ」未修者は「アンケート調査Ⅱ」を登録しても、単位取得が困難である。
科目担当者からの*@kokugakuin.ac.jp宛のメールを見落とさないこと。

教科書・参考文献等

教科書

前期は教科書は使用しないが、前年度の「アンケート調査Ⅰ」の教科書を教科書に準ずる参考文献とし、これやその他の教材をK-SMAPYⅡにアップロードしておく。
半の教科書は小木曽道夫(2012) 『SPSSによるやさしいアンケート分析 第2版』オーム社 、および、SPSSの使い方

参考文献

書名 著者名 出版社 備考
SPSSによるやさしいアンケート分析 第2版 小木曽道夫 オーム社 ISBN978-4-274-06868-3 C3041

参考になるウェブページ

既発表の調査報告書(を開く)
SPSSの使い方(を開く)

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