この海域での出稼ぎ漁業は江戸時代後期に始まったという。加茂(→「加茂」参照)の出稼ぎが増えたのは日露戦争後(→「日露戦争」参照)であり、鰊漁や鱈漁が主であった。なかでも遊佐郷青塚の青山留吉や宮野浦の阿部誠一、加茂の尾形六郎兵衛などが漁業家として成功し、莫大な財をなしたことで知られている。