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兵役 
 軍隊に入り、軍務に服すること。昭和2年(1927)に公布された兵役法では、内地と樺太に本籍を有する男子は、年齢17歳から40歳まで兵役に耐えられない者を除いて、すべて兵役に服すことが定められている。特に満20歳になった男子は徴兵検査を経て、現役兵として入営する。現役期間は陸軍が2年、海軍が3年となっている。 
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  頸部脊髄柱狭窄症 
 この名称の疾患は存在しない。これに類すると推定される疾患に頸部脊髄症がある。この疾患は脊柱管狭窄や椎間板の突出などにより頸髄が圧迫されることが原因であり、手、指のしびれや歩行障害、筋力低下といった症状を呈する。 
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   親方 
 モデル不明。(→「セー(清蔵)さん」参照) 
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   函館 
 北海道南西部、渡島半島南部にある地名。市の西部に位置する港は、風浪が少ないことから「綱知らずの港」と称せられる良港で、本州との連絡港や北洋漁業の基地として発展した。現在でも水産加工業や造船業などを主要な産業としている。明治以降しばしば大火に見舞われており、中でも昭和9年(1934)3月21日から翌朝にかけての火事は市街地の3分の1を焼く大規模災害となった。 
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 小樽 
 北海道南西部にある地名。石狩湾に面する。市の東部に位置する港は、明治15年(1882)の幌内鉄道全通により石炭積出し港として発展する。さらに日露戦争後(→「日露戦争」参照)は南樺太への中継港、第一次世界大戦中はヨーロッパ向け輸出港として栄えた。港に沿う小樽運河の沿岸には倉庫群が立ち並び、当時の繁栄の跡を残している。 
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稚内 
 北海道北端部にある地名。市の北部に位置する日本最北端の港は、日本海とオホーツク海の分岐点にあり、宗谷湾に面する。南樺太、千島との連絡港として栄えた。第二次世界大戦後は南樺太を失い衰退が懸念されたものの、水産加工業の発展や北洋漁業への進出により港は伸展した。 
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カムチャッカ 
 ユーラシア大陸の北東部から太平洋にのびる半島。世界三大漁場の一つと言われ、明治30年代前半には北洋漁業船が出漁するようになった。 
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オイチョカブ 
 花札や株札などを使って行うゲームのこと。札の数の和の末尾が9またはそれに最も近い数を勝ちとする。9を「カブ」、8を「オイチョ」と呼ぶことからこの名が付いた。 
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独航船 
 サケやマス、カニ漁などで母船に従って出漁し直接漁獲を行う船のこと。 
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駆逐艦 
 魚雷を主要兵器とした攻撃型の海軍艦船の一つ。日本は太平洋戦争時170隻余りを保有していた。 
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大湊 
 青森県下北半島にある地名。明治38年(1905)大湊要港部を開庁し、第二次世界大戦の敗戦に至るまで北の護りの要所だった。現在も海上自衛隊の大湊地方部が設置されている。 
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女は船さ乗せられねえ 
 全国各地の漁業集落に残る風習。船の神体が女性であること、血の忌などに由来している。 
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出羽三山 
 山形県中央部、出羽山地の最南端を占める羽黒山・月山(→「月山」参照)・湯殿山(→「湯殿山」参照)の総称。羽黒山には、出羽神社・月山神社・湯殿山神社を総称する出羽三山神社を祀る。古来より修験道の聖地として知られる。 
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臥牛山 
 月山の別称。犂牛山とも呼ばれる。(→「月山」参照) 
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飛島 
 酒田港の北西約39㎞に位置する日本海上の孤島。酒田市(→「酒田」参照)に属する。飛島は鳥海山(→「鳥海山」参照)が噴火して大きな岩を海の中へ吹き飛ばしてできた島であるといわれる。 
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あねまのお里 
 モデル不明。森敦のエッセイや書翰等からも推定不能。 
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善宝寺 
 鶴岡市(→「鶴岡」参照)下川にある曹洞宗の寺院。山号は龍澤山。守護神に龍神(→「龍神」参照)を祀る祈祷寺院として、古くから海に関わる仕事に従事する人々の間で根強い信仰を集めている。 
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龍神 
 雨と水を司る神。また、仏法を守護する竜王。竜はもともと想像上の動物であるが、神格化されて信仰されてきた。 
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日魯漁業 
 北洋サケ・マス漁中心の漁労のほか、加工食品販売、缶詰製造、配合飼料などを取り扱う大手企業。明治39年(1906)に堤清六と平塚常次郎が設立した堤商会を源流として、大正10年(1921)旧日魯漁業、輸出食品、勘察加漁業を合併する形で成立する。その後も北洋合同漁業や太平洋漁業などを合併し、拡大発展していった。現在のマルハニチロ株式会社にあたる。 
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「ばべ(女陰)と一緒だ」 
 調査継続中。 
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湯殿山 
 月山(→「月山」参照)の南西山腹にある支峰。標高1504m。出羽三山(→「出羽三山」参照)の総奥院ともいわれる。古来口外禁止の地であり、「語るなかれ、聞くなかれ」と戒められてきた。 
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なおらい 
 神祭りの最後に行われるもので、神祭りに仕えるために斎戒して清浄なる状態(イミ(斎))になったのを解斎し、平常に戻ること。また、神祭りにおいて、神に供えたものと同様の御膳(斎食)、神に供えた神酒、神饌のお下がりを頂く儀礼や、お下がりそのものを指す。転じて、神祭りの後に宴会を行う事。 
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光明真言 
 不空大灌頂光真言(ふくうだいかんぢょうこうしんごん)という密教の真言(→「真言」参照)。真言陀羅尼の一つ。密教経典「不空羂索神変真言経」や「不空羂索毘盧遮那仏大灌頂光真言」に説かれる。 
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親方のがが 
 モデル不明。 
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日清戦争 
 明治27年(1894)夏から翌年にかけて朝鮮支配をめぐり日本と清国間で起こった戦争。 
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チャッカー 
 庄内方言では焼玉エンジンを搭載した小型船のことをいう。 
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日露戦争 
 明治37~38年(1904~1905)に満州、朝鮮の支配権をめぐり、日本とロシア間で起こった戦争。 
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輜重輸卒 
 軍隊に付属する軍需品と運搬具を輸送するために臨時雇用された兵卒。