おはらいの文化史 6 祓具はらえぐ


ホーム » 資料解説 » 6 祓具


祓具


解説

 初夏の賀茂祭かもさいに際し、京都・賀茂別雷神社わけいかづちじんじゃにおいて、天皇からの勅使ちょくしはらえを行うための道具。人形ひとがた切麻きりぬさ解縄ときなわと呼ばれるものなどからなる。院政期の儀式書『江次第』ごうしだいからは、当時すでに、中臣祓なかとみのはらえを読み上げる際、人形に息を吹きかけたり、解縄を解いたりする作法があったことを知ることができる[1]

  1. 『江次第』巻六・平野臨時祭には、中臣祓を読む役の人が「祓清」はらいきよめという箇所を読んだとき、人形に息を吹きかけることと、その後、「八針取辟やはりにとりさきてという箇所を読んだとき、解縄を解くという作法が記されている。

関連資料

関連トピック

このページの冒頭へ


Copyright© Research Center for Traditional Culture, Kokugakuin University 2010-2011 All Rights Reserved.

お問い合わせ