中華人民共和国西安于右任故居紀念館におけるインターンシップ実施に向けた事前協議・調査
出張期間:平成21(2009)年11月20日(金)~23日(月)
出張者:青木豊・落合知子・伊藤慎二
用務先:中華人民共和国陝西省西安市
用務地:西安于右任故居紀念館・西安博物院・西北大学博物館・陝西省博物館・半坡遺址博物館
2010年度以降に中華人民共和国陝西省西安市において実施する海外インターンシップ等の共同事業に向けて、西安于右任故居紀念館館長于大方氏等と事前協議を行った。
西安于右任故居紀念館は、中国清朝末期~中華民国期を代表する文化人・政治家である于右任に関する資料を、その旧住宅を利用する形で収蔵・展示公開した博物館である。現代中国では数少ない私設博物館として、政府・地元自治体の支援も受けて本年開館した。収蔵資料のなかでも、書家としての于右任に関する資料が大変充実しており、それらは中国国内のみならず日本の書道界でも非常に著名である。今回の事前協議では、于大方館長よりインターンシップ計画などの共同事業実施に関してご賛同が得られ、今後の全面的なご協力を約束していただいた。また、今回の出張では、西安市内の博物館関連施設として、西安博物院・西北大学博物館・西北大学陝西文化産業研究院・陝西省博物館・半坡遺址博物館などもあわせて訪問し、西安市の博物館・文化財行政全般に権限を有する西安博物院院長・中国人民政治協商会議西安市委員会副主席の向徳氏や、西北大学陝西文化産業研究院常務副院長の韓傑應氏らと面会し、今回の高度博物館学教育プログラムの趣旨に関してご説明し、西安市文化行政部門各所からも深いご理解と必要なご支援をお約束いただいた。これらの事前協議・下見調査により、今後のインターンシップなどの共同事業の円滑な実施に充分な見通しを得ることができた。なお、今回の事前協議では、あわせて本年12月19日に実施する大学院特別講義におけるゲスト講師として于大方氏の訪日についても快諾して頂いた。
ちなみに、今回の本学の高度博物館学教育プログラムに基づく西安市における共同交流事業に関しては、西安市地元でも大変関心を集め、地域の最有力誌である西安晩報誌11月22日付文化欄で詳しく報じられた。
西安于右任故居紀念館
(右:于大方館長)
西安博物院における協議状況
于右任紀念館見学状況
(文責:伊藤慎二)