武蔵御嶽神社・宝物殿むさしみたけじんじゃ・ほうもつでん

設立:1976(昭和51)年
建築面積:——(鉄筋建築・地上2階地下1階建て)
収蔵点数:——
開館日:土日・祝祭日(平日は要予約)
開館時間:——
入館料:大人300円・小人150円

設立経緯

 当社に伝わる貴重な宝物類は古くからきわめて著名である。なかでも大鎧と螺鈿鞍は徳川将軍家上覧品として名高く、松平定信の『集古十種』にも採録された国内を代表する名品である。近世においても宝物類の居開帳が行われ江戸府内周辺から多くの参詣者が訪れる要因の一つにもなった。そのような経緯から、戦前にはすでに境内に宝庫が設けられて、国宝以下の宝物類を保管陳列する施設があったとされる。現在の施設は、1976年に新築整備されたものである。現在、武蔵御嶽神社より委託を受けた氏子・崇敬者により日常的な管理運営が行われている。

所蔵品と展示の概要

 所蔵品は、鎌倉時代の武家の奉納品と、江戸時代の徳川将軍家や周辺の崇敬者からの奉納品が代表的であるが、そのほかに神仏分離の際の破壊と散逸を免れた仏教・修験道関係資料にも重要なものが多く含まれる。
 1階には、鎌倉時代の金覆輪円文螺鈿鏡鞍・舌長鐙・宝珠紋くつわの馬具一式(国宝)をはじめ、室町時代の蔵王権現の懸仏(御正体鏡)、南北朝期の鰐口や江戸時代の鉄製俵形賽銭箱(ともに都有形文化財)などが展示され、あわせて近世から続く太々神楽(都無形文化財)の映像展示も行われている。2階には、平安時代末期の赤糸威大鎧(国宝)と鎌倉時代の紫裾濃大鎧(国重要文化財)が中央の独立ケース内に展示され、その周囲に鎌倉時代の鍍金長覆輪太刀・宝寿丸黒漆鞘太刀・宝寿丸太刀(いずれも国重要文化財)に代表される中近世の奉納刀剣類が多数展示されている。
 資料の他館への貸出も行われており、螺鈿鞍はアメリカのメトロポリタン美術館にもかつて出展したことがある。

刊行物

 図録『武蔵御嶽神社宝物集』、リーフレット「武蔵御嶽神社由緒並に宝物の御案内」

アクセス

 住所:〒198-0175 青梅市御岳山176
 電話番号:0428-78-8500
 URL:http://www.musashimitakejinja.jp/


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