藤森神社・宝物殿(馬の博物館)ふじのもりじんじゃ・ほうもつでん(へいせつうまのはくぶつかん)

設立:1989(平成元)年3月
建築面積:——
収蔵点数:——
開館日: 原則無休
    (但し5月1日~5日は祭礼のため休館)
開館時間:——
入館料:無料
その他:——

設立経緯

 藤森神社宝物殿は、藤森神社参集殿と共に平成元(1989)年3月に竣工した。寄棟屋根の高床式の建物で、古来神社と馬の関わりが深いことから平成9年に馬の博物館も併設している。神社は平安遷都以前、神功皇后摂政3(203)年この地に纛旗(とうき)(軍中の大旗)を立て、塚をつくり兵器を納め祀ったのが起こりといわれており、宝物殿の所蔵品も兵器関連が充実している。また本殿は、宮中賢所の建物を正徳2(1712)年に賜ったもので、現存する賢所としては最古のものである。その他、境内には重要文化財指定の大将軍社や八幡宮社等の建造物がある。

所蔵品と展示の概要

 藤森神社宝物殿には神社に伝わる社宝に加え藤森信正宮司が収集した武具百数十点が展示されている。宝剣「三條小鍛冶宗近作」や火縄銃、短銃、なぎなた、やりなど古今の武具が並んでいる。また、銃身の短い馬上銃や一貫目玉を打ち出す大筒、鳥羽伏見の戦いで薩摩藩が使った大砲など珍しい武具もある。その中でも、一際目を引くのが国指定の重要文化財の紫絲威大鎧で、黒漆塗地盛上本小札を紫絲で威した格調高い南北朝時代のものである。
 また、戦中は藤森の祭は菖蒲の節句発祥の祭として知られており、菖蒲は尚武に通じ、尚武は勝負に通じると言われていたことから、武運長久を祈願する兵士たちが大勢参拝に来ていたようである。現在では、武運の神というより、勝負の神として信仰を集めており、競馬ファンや馬主・騎手らの参拝も多い。そのため宝物殿には馬に関するコレクションもあり、古くから同神社に伝わる鞍や鐙も展示し、併設している馬の博物館には郷土玩具をはじめ東西の馬の置物や、おもちゃなど約300点を並べている。

刊行物

 リーフレット『藤森神社宝物殿 併設 馬の博物館』

アクセス

 住所:〒612-0864 京都市伏見区深草鳥居崎609
 電話番号:075-641-1045
 URL:http://www.fujinomorijinjya.or.jp/


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