大神神社・宝物収蔵庫おおみわじんじゃ・ほうもつしゅうぞうこ

設立:1971(昭和46)年
建築面積:――(鉄筋建築・地上1階建て)
収蔵点数:数千点
開館日:毎月1日・土日曜日・祝日
    1月1日~8日
開館時間:9:30~15:30—
入館料:大人200円・小人100円

設立経緯

 大神神社では、明治期に『大神神社宝物目録』がまとめられるなど、早くから所蔵文化財の保存管理に注意が払われていた。戦後、これらの文化財や祭祀遺品類の保存とともに一般の観覧にも対応できる施設の必要性が高まり、明治維新百周年にちなんだ大神神社第2期造営工事の一環として、大神神社造営奉賛会が全国の崇敬者から募った寄附金などを基に、現在の宝物収蔵庫が建設された。現在、神職が運営を兼務している。

所蔵品と展示の概要

 神体山である三輪山周辺の古代祭祀遺跡から出土した考古資料と伝来の社宝や神宮寺関係資料・近現代の美術品などから構成される。古代祭祀遺跡関連資料では、奥垣内遺跡出土の古墳時代の須恵器類・大神神社背後の禁足地から出土した古墳時代の子持勾玉・山ノ神遺跡出土の古墳時代の小形素文鏡・勾玉・滑石製模造品・土製模造品などがあり、福岡県宗像大社沖津宮祭祀遺跡群出土資料と並んで国内を代表する祭祀遺跡出土遺物群である。ちなみに、山ノ神遺跡出土資料は、東京国立博物館にも一部収蔵され、東京都國學院大學伝統文化リサーチセンター資料館(考古学資料館・神道資料館)にも、遺構の復元展示と複製資料が展示されている。伝来の社宝では、平安時代の大国主大神木像・室町時代の高杯(ともに県指定文化財)・鎌倉時代の朱漆金銅装楯(国指定重要文化財)・平安時代~鎌倉時代の湖州鏡(県指定文化財)など、神宮寺関係資料では戦国時代の三輪山縁起・平安時代~鎌倉時代の大般若経・平安時代の周書断簡(国指定重要文化財)などがあるが、周書断簡は現在奈良国立博物館に委託中である。なお、常設展示室を展示替えし、随時特別展も開催されている。

刊行物

 リーフレット(「大神神社宝物収蔵庫」)

アクセス

 住所:〒633-8538 桜井市三輪1422
 電話番号:0744-42-6633
 URL:http://www.oomiwa.or.jp/


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