出雲大社・宝物殿(神祜殿)いずもたいしゃ・ほうもつでん(しんこでん)

設立:1981(昭和56)年
建築面積:547.04㎡・延床面積630.2㎡
    (展示室302.24㎡)
収蔵点数:約3000点(うち展示品41点)
開館日:年末のみ休館
開館時間:8:30~16:30
入館料:一般150円・大高生100円・小中学生50円
その他:博物館相当施設
    (財)日本博物館協会加盟

設立経緯

 古来御神宝は本殿に奉納収蔵され、宝物と文書は寛文年間に築造、以後造替・修理された「宝庫」と「文庫」に収蔵されてきた。大正3年に宝物展示のための「彰古館」を建設、日常的公開で拝観ができることとなった。その後昭和32年には改築された「庁舎」でも常設展示が始まった。昭和56年には神祜殿の2階に本格的な展示施設として「宝物殿」が開館して庁舎展示を移し、「彰古館」との2カ所で展示している。収蔵施設は社務所地下収蔵庫と宝物殿収蔵庫である。

所蔵品と展示の概要

 正方形の展示施設内にウォールケースを配し、中央にも正方形状に展示スペースを設けている。 展示内容としては、杵築大社(現出雲大社)の鎌倉~江戸後期までの社殿の配置図を並べ、時代毎に見ることでそれぞれの時代の出雲大社境内の変遷が理解できる展示となっている。
 また、奉納された当代随一の刀剣の展示を中央周りの展示ケースに並べ、出雲大社の歴史と共に、宝物の展示も同時に見られる構成となっている。他、出雲大社の歴史の深さと御稜威の高さを物語る数々の宝物のうちの一つ、秋野鹿蒔絵手箱1合(国宝)や、後醍醐天皇が「三種の神器」の一つである「天叢雲剣」の代わりとして、杵築大社が宝剣として所蔵していた二振りのうち一振りを所望した綸旨である紙本墨書後醍醐天皇宸翰宝剣代綸旨1巻(重文)や、その返礼として下賜された谷風の琵琶など日本を代表する神社の名にし負う錚々たる文化財が並んでいる。

刊行物

 『出雲大社』・『出雲大社由緒略記』

アクセス

 住所:〒699-0701 出雲市大社町杵築東195
 電話番号:0853-53-3100
 URL:http://www.izumooyashiro.or.jp/


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