大韓民国釜山広域市立博物館におけるインターンシップ実施に向けた事前協議・調査

出張期間:平成21(2009)年11月2日(月)~4日(水)
出張者:青木豊・落合知子・伊藤慎二
用務先:大韓民国釜山広域市
用務地:釜山広域市立博物館・釜山大学校博物館・東亜大学校博物館

 2010年度以降に実施する大韓民国釜山広域市立博物館におけるインターンシップ実施に向けた事前協議をおよび事前調査を全玉年氏(釜山広域市立博物前学芸研究室長・釜山大学校講師)・金恩瑩氏(釜山広域市立博物館東三洞展示館学芸研究士)のご教示を得ながら関係諸機関において実施した。
 釜山市立博物館は、本館のほかに福泉博物館・東三洞展示館・近代歴史館・臨時首都記念館などの分館から構成される博物館群であり、合計約30名の学芸員(考古学・歴史学・美術史など)が中心となり非常に多岐にわたる教育研究活動が行われ、韓国国内を代表する先進的な公立博物館として大変著名である。そのため、多くの韓国国内の学生を受け入れたインターンシップ実施なども盛んに行われている。また、釜山広域市周辺は、歴史的に先史時代から現在に至るまで日韓交流の重要な玄関口であり、釜山広域市立博物館でも日韓交流史関係資料を多く所蔵し、展示の重要なテーマの一つになっている。釜山広域市立博物館は、質量・実態ともに、今回のプログラムにおける海外インターンシップ実施先として非常に好条件に恵まれた博物館といえる。
 今回の事前協議では、全玉年氏・金恩瑩氏のご紹介のもと、釜山広域市立博物館長楊孟準氏・釜山広域市立博物館学芸研究室長白承玉氏と、今後の共同事業実施について詳細に意見交換した結果、来年度からのインターンシップ実施とその受け入れについて快諾が得られ、本学大学院生の滞在生活環境に関しても各種のご配慮と懇切な助言をいただいた。また、白承玉氏と全玉年氏からは、共同事業の一環として本年12月に本学大学院のゲスト講師として、韓国の博物館学と釜山広域市立博物館の現状と諸問題についての特別講義のため訪日して頂くことを快くご了承いただいた。また、あわせて周辺関連施設として釜山大学校博物館と東亜大学校博物館を訪問し、特に釜山大学校博物館長申敬澈氏からは、今回の本学のプログラムの意義について全面的なご賛同を得られ、今後のご協力をお約束いただいた。今回の事前協議・事前調査により、円滑なインターンシップ実施の明確な見通しと必要な基礎的環境整備を行うことができるなど、大きな成果が得られた。

釜山博物館における協議状況釜山博物館における協議状況

釜山博物館釜山博物館

釜山大学校における協議状況釜山大学校における協議状況

(文責:伊藤慎二)


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