学生の研究遂行能力向上費・海外博物館調査報告(フランス)
美学・美術史コース博士課程前期1年 樋田麻純
私は卒論において展開したテーマを継続し、ルネ・ラリックの宝飾工芸、ガラス工芸を研究対象としており、今回ラリックの作品を通じて「工芸と環境展示」について研究するため、フランスで調査を実施した。今回の調査では、ノートルダム・ド・フィデリテ修道会礼拝堂(Congration Notre-Dame de Fidélité カルヴァドス県)およびノートルダム・ド・フィデリテ女子寄宿舎〈ラ・メゾン〉付属礼拝堂(Chapel du Foyer
ラリックの作品に関しては、作品が本来持つ、祈りの場を飾るという機能、さらに教会という総体を最大限に生かすため、できうるかぎりその建物内に置いておき聖性を保つことが望ましいのではないだろうか。作品の保存と機能、総体の問題は今後も追及してゆきたい。また、工芸の真の芸術的価値を伝えてゆくための美術館というものを考えていかなければならない。
ルーブル
スタニスラス広場
パリ市内
パリ装飾芸術美術館
ナンシー市内
パリ市内