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4.ゲーム(設問27〜設問32)

今井 瑛次朗

4-1. 持っているゲーム機能を持つ機械(設問27)

 設問27は「あなたが持っているゲーム機能を持つ機械を、つぎのなかからすべて選んでください」という多重回答方式で質問した。 【単純集計】の結果は、回答が多い順にプレイステーション2(50.7%)、PSP(41.2%)、ニンテンドーDS(38.9%)、ゲームボーイアドバンス(38.9%)NINTENDO64(35.3%)Wii(33.5%)スーパーファミコン(30.8%)ニンテンドーゲームキューブ(29.0%)プレイステーション3(24.9%)ニンテンドーDS lite(22.6%)ニンテンドーDSi(10.4%)その他(4.1%)ニンテンドー3DS(3.6%)ニンテンドーDSiLL(2.3%)となった。なお、持っていないと回答した人は13.1%であった。

 クロス集計とχ二乗値検定の結果、性別(表4-1)では、χ二乗値検定の結果は1%水準で有意差が認められたものが、うち男性の方が所有率が高かったのがスーパーファミコン(男性:35.3%>女性:23.2%)、NINTENDO64(男性:43.9%>女性:20.7%)、プレイステーション2(男性:59.7%>女性:35.4%)、プレイステーション3(男性:34.5%>女性:8.5%)、PSP(男性:54.0%>女性:19.5%)であり、うち女性の方が所有率が高かったのは無かった。また、5%水準で有意差が認められたものは、ニンテンドーDS(女性:47.6%>男性:33.8%)で女性の方が所有率が高かった。「持っていない」は、女性が23.2%で男性の7.2%よりも多く、χ二乗値検定の結果は1%水準で有意であった。

 なお、設問27、設問31、設問32は収入別の分析を行う。まず、設問27の収入別(表4-2)では、すべての項目において5%水準で有意差が認められず、収入による持っているゲーム機能を持つ機械の相違は認められなかった。

4-2. 使用しているゲーム機(設問28)

 設問28は「あなたが持っているゲーム機のうち、使用しているゲーム機を、つぎのなかからすべて選んでください」という多重回答方式で質問した。 【単純集計】の結果は、回答が多い順にPSP(32.6%)、Wii(21.3%)、プレイステーション2(20.8%)、プレイステーション3(20.4%)、ニンテンドーDS(19%)、ニンテンドーDS lite(17.6%)、NINTENDO64(9.0%)、スーパーファミコン(7.2%)、ニンテンドーDSi(7.2%)、ニンテンドーゲームキューブ(6.8%)、ゲームボーイアドバンス(5.0%)、ニンテンドー3DS(2.7%)、その他(2.3%)、Xbox360(1.4%)となった。なお、使用しているゲーム機はないと回答した人は23.5%になった。また、古いゲーム機は使われなくなり、比較的新しいゲーム機を使用している人が多くなっているようだ。

 クロス集計とχ二乗値検定の結果、性別(表4-3)では、χ二乗値検定の結果、男性の方が使用率が高いと1%水準で有意差が認められたものは、プレイステーション2(男性:28.1%>女性:8.5%)、プレイステーション3(男性:30.2%>女性:3.7%)、PSP(男性:43.9%>女性:13.4%)であった。女性の方が使用率が高いと5%水準で有意差が認められたゲーム機はなく、「使用しているゲーム機はない」は女性が37.8%と男性の15.1%と比べて1%水準で有意差が認められた。

4-3. もっともよく使用するゲーム機(設問29)

 設問29は「あなたが持っているゲーム機のうち、もっとも多く使用するゲーム機を選んでください」という単一回答方式で質問した。 【単純集計】の結果は、回答が多い順にPSP(18.1%)、プレイステーション3(14.0%)、ニンテンドーDS(10.0%)、Wii(9.5%)、ニンテンドーDS lite(8.1%)、プレイステーション2(6.8%)、ニンテンドーDSi(3.6%)、NINTENDO64(2.7%)、スーパーファミコン(1.8%)、ニンテンドーゲームキューブ、ゲームボーイアドバンス、ニンテンドーDSiLL、その他が(0.9%)となった。なお、使用しているゲーム機はないと回答した人は21.7%となった。家庭用の据え置きゲームを使用するよりも持ち運び可能な携帯ゲーム機を多く使用する人が全体でも比較的多くなっていることがわかる。また、ゲーム機を持っていても今はもう使っていない人が多くなっているようだ。

 クロス集計とχ二乗値検定の結果、性別(表4-4)では、1%水準で有意差が認められた。男性の方が顕著に使用率が高いのは、プレイステーション2(男性:10.8%>女性:0.0%)、プレイステーション3(男性:20.1%>女性:3.7%)、PSP(男性:25.9%>女性:4.9%)、女性の方が顕著に使用率が高いのは、Wii(女性:15.9%>男性:5.8%)であった。したがって、設問28の結果をふまえると、男性はSONY製品を、女性は任天堂製品を比較的に多く使用している傾向になっている。

4-4. ゲーム機を購入した理由(設問30)

 設問30は「前問で回答したゲーム機を購入または入手した理由を選んで下さい」という単一回答方式で質問した。【単純集計】の結果は、回答が多い順にやりたいゲームが発売されたから(46.2%)、購入して貰った(15.8%)、友人知人が持っていたから(9.0%)、画面の綺麗さ(5.0%)、その他(5.0%)、ゲーム以外の機能のよさ(3.2%)となった。なお、使用しているゲーム機はないと回答した人は15.8%となった。やはり、ゲームを購入する理由はやりたいと思ったゲームが発売されたから購入する人が多いことがわかる。

 クロス集計とχ二乗値検定の結果の結果、性別(表4-5)では、1%水準で有意差が認められた。男性はやりたいゲームが発売されたからゲーム機を購入する人が59.0%と多く、女性はプレゼントなどで購入して貰ったパターンが29.3%と多いことがわかる。

4-5. ゲーム機を購入する場所(設問31)

 設問31は「家庭用ゲーム機の購入場所を、つぎのなかからすべて選択してください」という多重回答方式で質問した。 【単純集計】の結果は、回答が多い順に家電量販店(57.5%)、ゲーム専門店(30.3%)、中古ショップ(12.2%)、玩具店(6.3%)、その他(4.1%)となった。なお家庭用ゲーム機を持っていないと回答した人は12.2%となった。家電量販店やゲーム専門店に足を運びゲームを購入する人が多く、意外とECサイトで購入する人はいない事がわかる。

 クロス集計とχ二乗値検定の結果、性別(表4-6)では、χ二乗値検定の結果1%水準で有意差が認められたものはゲーム専門店(男性:38.1%>女性:17.1%)だけであり、ゲーム機の購入場所にはほとんど男女差がなかった。

 収入別(表4-7)では、5%水準で有意差が認められず、収入による持っているゲーム機を購入する場所の相違は認められなかった。

4-6. ゲーム機の購入予定(設問32)

 設問32は「今後購入を検討しているゲーム機を、つぎのなかからすべて選択してください」という多重回答方式で質問した。 【単純集計】の結果は、プレイステーション3(15.4%)、ニンテンドー3DS(12.7%)、PlayStationVita(11.8%)、PSP(8.6%)、Wii(4.5%)、WiiU(3.2%)、Xbox360(1.8%)、ニンテンドーDSlite(1.8%)、ニンテンドーDS(1.4%)、スーパーファミコン、NINTENDO64 、その他が(0.9%)となった。なお、購入する気がないと回答した人は56.1%となった。購入したいと思われてるゲーム機は最近安く販売されはじめたプレイステーション3とニンテンドー3DSが多く、続いて12月に発売されるPlayStationVitaとなっているが、現在開発が発表されているWiiの互換機であるWiiUは購入する気が無い人が多いようだ。回答率全体で見た中では、基本的に新しいゲーム機を購入する気がない人が56.1%と圧倒的に多く今所持しているゲーム機に満足している。または、ゲームをもうやらないという人が多くなっている事がわかる。

 クロス集計とχ二乗値検定の結果、性別(表4-8)では、男性の方が女性よりも購入を検討している人が多いと1%水準で有意差が認められたものが、プレイステーション3(男性:22.3%>女性:3.7%)、PlayStationVita(男性:18.0%>女性:1.2%)であり、女性の方が男性よりも購入を検討している人が多いと5%水準で有意差が認められたものがニンテンドーDSlite(女性:4.9%>男性:0.0%)となった。

 収入別(表4-9)では、ほとんど有意差が認められず、5%水準で有意差が認められたものがニンテンドーDSだけで、2万円〜4万円未満では4.2%が購入を検討していたが、2万円未満と4万円以上はともに0.0%であった。

Copyright 2012, Imai Eijirou, in 國學院大學経済学部 2011年度「アンケート調査」 『学食、スポーツ、インターネットの利用、ゲーム、自動車会社、行ってみたい国および収入と支出についての調査』

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