【目次】


実習のプロセス(兼・編集後記 )
2014年度國學院大學経済学部「アンケート調査」 『コンビニ、漫画、ディズニー・リゾート、俳優と旅行についての調査』

「アンケート調査」担当教員 小木曽 道夫

表1 課題の目次
月2限「アンケート調査」月5限「アンケート調査入門」
課題1.情報保護誓約書の提出
課題2.調査項目案
課題3.設問案
課題4.設問の作成
課題5.プリテストへの回答
課題6.単一回答のアフター・コーディングと多重回答の処理
課題7.変数ラベルと変数値ラベル
実査:「アンケート調査」で実施するアンケート調査への回答
課題8.集計
課題9.自分が分担した設問のクロス集計とχ二乗値検定
課題10.分析
課題11.レポート
※両科目の分業については國學院大學 経済学部のアンケート調査実習科目の変遷を【開く】


【「アンケート調査」の登録者】


「アンケート調査」火2限 前期の課題

出席:出席リーダーとする。

課題1.情報保護誓約書の提出:情報保護誓約書を提出しない者は、情報保護誓約書の全項目に同意できない=調査実習妨害を目的として履修すると判断して履修を認めない。情報保護誓約書を提出した者に対して、課題の多くを提出するパブリックフォルダのアクセス権を与える。

課題2.調査項目案〜この課題に基づいてグループ分けを行なう。課題2.および課題3.で不合格になれば課題4.以降には進めない。(なお、『アンケート調査入門2012.pdf』p14 or 『アンケート調査入門2013.pdf』p14に明記した理由のため、「アンケート調査」では「理論仮説」を課題としないが、もし、理論仮説を設定するのであれば、課題2.の時点で提出すること。)

課題3.設問案〜課題2.の内容に準拠して、質問する設問とその設問の担当者を決定する。この課題からグループごとの共同作業が始まる。ただし、グループの最低人数は1人とする。

課題4.設問の作成 〜受講者全員で1つの調査票を作成する。グループ(または必要に応じてグループ内部で設問を分担するチーム分けをして、チーム)ごとに分担した設問を作成する。課題4.までを前期中に完了させる予定である。課題4.は受講者が設問案を提出→教員が添削・プリテストの実施→ 受講者が設問案を改善して提出、という作業を繰り返して、調査票を作成していく。

  • したがって、自分が作成する設問をすべて作成し終わらない段階で、いくつかの設問ができた段階で提出すること。
  • ※『アンケート調査入門2012.pdf』pp.22-4 or 『アンケート調査入門2013.pdf』pp.22-4「4−8 K-SMAPYのアンケート機能を用いた調査票の作成」を参照

    表2 表記の統一
    原則として、副詞はかな表記とする。
    単一回答には、「ひとつだけ選んでください」と書く。
    複数回答には、「つぎのなかからすべて選択してください」と書く。
    前問の回答選択肢の「その他」を受けた自由回答は、「前問で「その他」と回答した方はその○×を書いてください」と質問する。
    統一前統一後
    つぎ
    中からなかから

    【見本】

    生協
    設問1
    生協への加入
    あなたは國學院大學生協(以下、「生協」と称す)に加入していますか。ひとつだけ選んでください。
    必須
    単一回答
    1_加入している,2_加入していない,3_今後加入する予定でいる

    ディズニーリゾート
    設問3
    東京ディズニーリゾートで好きなアトラクション
    東京ディズニーリゾートで好きなアトラクションを、つぎのなかからすべて選択してください。
    必須
    複数回答
    1_アリスのティーパーティー,(中略),36_好きなアトラクションは無い

    課題5.プリテストへの回答:課題5.プリテストへの回答の詳細は、K-SMAPYで指示する。

  • プリテストはK-SMAPYのアンケート機能を使用する。
  • プリテストの最後に「このプリテストで気がついた、質問文や回答選択肢などについての改善点を指摘してください」というの設問があるので、ここに他人の設問を含めて改善点を書く。
  • プリテストの調査票(html)、素データ(sav)は、随時K-SMAPYの教材にアップロードする。

    課題6.&課題7.:SPSSシンタックスの作成

    課題6.単一回答のアフター・コーディングと多重回答の処理〜 単一回答の場合は多重回答の複数二値方式の2値データ方式に準じる回答選択肢のカテゴリー数分の列=変数を1変数に統合し、かつ、回答選択肢をアフター・コーディングする。多重回答の場合は、回答選択肢の数の新変数を定義する。
    ※『アンケート調査入門2012.pdf』pp32-5 or 『アンケート調査入門2013.pdf』pp35-7「6−4 K-SMAPYのアンケート機能を利用したデータの整理」参照

    【単一回答の書式】
    compute q[設問番号]=0.
    if (【設問[設問番号]】_[最初の回答選択肢]=1) q[設問番号]=[変数値の最小値].


    if (【設問[設問番号]】_[最後の回答選択肢]=1) q[設問番号]=[変数値の最大値].

    【単一回答の見本(設問番号=1)】
    compute q1=0.
    if (【設問1】1_ココストア=1) q1=1.
    if (【設問1】2_サークルKサンクス=1) q1=2.
    if (【設問1】3_スリーエフ=1) q1=3.
    if (【設問1】4_セイコーマート=1) q1=4.
    if (設問15_セブンイレブン=1) q1=5.
    if (【設問1】6_デイリーヤマザキ=1) q1=6.
    if (【設問1】7_ファミリーマート=1) q1=7.
    if (【設問1】8_ポプラ) q1=8.
    if (【設問1】9_ミニストップ=1) q1=9.
    if (【設問1】10_ローソン=1) q1=10.

    【複数回答の書式】
    do repeat x=q[設問番号]01 to q[設問番号][変数値の最大値].
    compute x=0.
    if (【設問[設問番号]】_[最初の回答選択肢]=1) q[設問番号]01=1.


    if (【設問[設問番号]】_[最後の回答選択肢]=1) q[設問番号][変数値の最大値]=1.
    end repeat.

    【複数回答の見本(設問番号=8)】
    do repeat x=q801 to q831.
    compute x=0.
    if (【設問8】1_月刊少年マガジン=1) q801=1.
    if (【設問8】2_週刊少年マガジン=1) q802=1.
    if (【設問8】3_週刊少年ジャンプ=1) q803=1.
    (中略)
    if (【設問8】29_BE・LOVE=1) q829=1.
    if (【設問8】30_その他=1) q830=1.
    if (【設問8】31_漫画雑誌を読んでいない=1) q831=1.
    end repeat.

    課題7.変数ラベル変数値ラベル
    ※『アンケート調査入門2012.pdf』p37 or 『アンケート調査入門2013.pdf』p38「6−5 変数ラベルと変数値ラベル」参照
    ※variable labelsおよびvalue labelsでは、ラベル中に「'」を使用できない。
    ※K-SMAPYの教材にアップロードしてある「変数ラベル一覧.txt」の「設問番号」の前に「q」をつけると変数名に、「変数ラベル」の末尾に「(設問[設問番号])」を付け加えて、「'」(シングル・クォーテーション)でくくると「変数ラベル」となる。


    variable labels [変数名]'[変数ラベル]' /[変数名]'[変数ラベル]' /・・・・.
    value labels [変数名] [変数値1]'[変数値ラベル1]' [変数値2]'[変数値ラベル2]'・・・・.

    【単一回答の見本(設問番号=1)】
    variable labels q1'一番利用頻度の高いコンビニチェーン(設問1)'.
    value labels q1 1'1_ココストア' 2'2_サークルKサンクス' 3'3_スリーエフ' 4'4_セイコーマート' 5'5_セブンイレブン' 6'6_デイリーヤマザキ' 7'7_ファミリーマート' 8'8_ポプラ' 9'9_ミニストップ' 10'10_ローソン'.

    【複数回答の見本(設問番号=8)】
    variable labels q801'1_月刊少年マガジン' /q802'2_週刊少年マガジン' [中略] /q830 '30_その他' /q831'31_漫画雑誌を読んでいない'.

    ※前期授業終了より前に課題7.まで終了した場合には、前期中は出席免除とする。


    「アンケート調査入門」月5限 の課題

    実査:「アンケート調査」で実施するアンケート調査への回答

    1. 回答期間:(1年生の履修登録締切日の翌日から1週間程度の予定なので)2014年9月25日(木)〜10月1日(水)
    2. K-SMAPYのメニューの左側の[授業ごとのお知らせ]をクリックして、授業一覧を表示すると、[ナビゲーション]の[アンケート調査入門]列のアンケートのセルの背景色が赤く反転しているところをクリックすると、アンケート一覧が表示される。[このアンケートに回答する]ボタンをクリックすると、当該のアンケートに回答することができる。
    3. 追加登録者は2014年10月2日(木)〜10月5日(日)を回答期間とする追加登録者用調査に回答すること。なお、9月25日(木)〜10月1日(水)の調査と10月2日(木)〜10月5日(日)の追加登録者用調査の両方に回答した場合は、課題点の20点は与えない。

    「アンケート調査」月2限 後期の課題

    課題8.集計: まず、単純集計、多重回答、クロス集計とχ二乗値検定まで行う。

    課題9.自分が分担した設問のクロス集計とχ二乗値検定

    課題10.分析: 平均値の差、相関分析、因子分析、回帰分析の順で行う予定であるが、課題11.がひと段落してから実施する。

    必須ではない課題.詳細分析(作図表を含む。なお、作図表の詳細については、小木曽道夫著(2012)『SPSSによるやさしいアンケート分析 第2版』オーム社、定価(本体2400円【税別】)参照)

    12月からはコンピュータ教室が込み合うため、月2限のC5「アンケート調査」は、「自習」に共用する予定なので、「アンケート調査」の受講者はなるべく前の方に着席すること。

    課題11.レポート〜調査報告書の原稿となるレポートの執筆:


  • Copyright 2015 Ogiso Michio

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