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3.ディズニー・リゾート(設問12〜設問22)

坂本 愛里

3-1.ディズニーリゾートに何歳のときに初めて訪れたか(設問12)

 設問12は「何歳のときに初めてディズニーリゾートを訪れましたか。ひとつだけ選んでください」と質問した。 【単純集計】の結果は、「6歳未満」が53.1%、「6〜10歳」が 29.8%、「11〜15歳」が 9.9%、「16歳以上」が 3.1%であった。 なお、「行ったことがない」という回答は4.1%(12人)であったが、設問13と設問14での「行ったことがない」という回答が3.8%(11人)であったことから、「初めてディズニーリゾートを訪れたのが何歳のときなのかわからないので、行ったことがない」と回答した人が1人含まれていると推測されるため、「行ったことがない」人は3.8%(11人)であろう。

 性別に見ると(表3-1)、6歳未満で訪れた人は、女性の方が73.0%と男性の44.3%と比べて多かった。一方、男性は6〜10歳に訪れた人が多く、行ったことがないという人も女性は1.1%に対し、5.4%と多かった。なお、χ二乗値検定の結果、性別では1%水準で有意差が認められ、女性の方が男性よりも低年齢でディズニーリゾートに初めて訪れたことが明らかになった。

3-2.ディズニーリゾートにどのくらいの頻度で訪れるか(設問13)

 設問13は「ディズニーリゾートにどのくらいの頻度で訪れるか」と質問した。 【単純集計】の結果は、「年に13回以上」が1.7%、「年に2回〜12回程度」が 33.9%、「年1回程度」が 27.1%、「2〜4年に1回程度」が 18.2%、「5〜9年に1回程度」が 6.2%、「10年で1回程度」が 9.2%、「行ったことがない」が 3.8%であった。

 性別に見ると(表3-2)、男性は年に1回程度訪れる人が30.5%と多く、女性は年に2回〜12回程度訪れる人が67.4%と多いことがわかった。男性は2〜4年に1回程度訪れる人も22.7%と多く、逆に女性は2〜4年に1回程度訪れる人は7.9%と少ない結果になった。なお、χ二乗値検定の結果、性別では1%水準で有意差が認められ、女性の方が男性よりもディズニーリゾートに訪れる頻度が高いことが明らかになった。

3-3.ディズニーリゾートに誰と訪れることが多いか(設問14)

 設問14は「ディズニーリゾートに誰と訪れることが多いか」と質問した。 【単純集計】の結果は、「家族」が19.9%、「友達」が 61.3%、「恋人」が 14.7%、「ひとり」が 0.3%、「行ったことがない」が 3.8%であった。

 性別に見ると(表3-3)、友達と訪れると答えた人が男性50.7%、女性85.4%で女性はダントツで友達と訪れるというひとが多かった。なお、χ二乗値検定の結果、性別では1%水準で有意差が認められた。

3-4.パレード/ショーは魅力的であると思うか(設問15)

 設問15は「パレード/ショーは魅力的であると思うか」と質問した。 【単純集計】の結果は、「魅力的である」が56.2%、「普通」が 30.5%、「魅力的でない」が5.8%、「行ったことがない」が7.5%であった。なお、設問15から設問20の「行ったことがない」という回答には、パレード/ショーなど当該の魅力的かどうか評価してもらう対象についての無回答が含まれると推測される。

 性別に見ると(表3-4)、「魅力的である」は、女性の78.7%と比べて、男性は48.5%と少なく、χ二乗値検定の結果、1%水準で有意差が認められた。

3-5.ディズニーリゾートのアトラクションは魅力的であると思うか(設問16)

 設問16は「ディズニーリゾートのアトラクションは魅力的であると思うか」と質問した。 【単純集計】の結果は、「魅力的である」が74.3%、「普通」が19.2%、「魅力的でない」が2.1%、「行ったことがない」が4.5%であった。

 性別に見ると(表3-5)、「魅力的である」は、男性が69.5%、女性が85.4%と、男女問わずアトラクションに満足しているという結果になったが、χ二乗値検定の結果、1%水準で有意差が認められた。。

3-6.ディズニーリゾートのキャラクーグリーティングは魅力的であると思うか(設問17)

 設問17は「ディズニーリゾートのキャラクーグリーティングは魅力的であると思うか」と質問した。 【単純集計】の結果は、「魅力的である」が 64.7%、「普通」が 25.3%、「魅力的でない」が 4.1%、「行ったことがない」が 5.8%であった。

 性別に見ると(表3-6)、男性が58.6%、女性が78.7%と魅力的と感じている人が多く、アトラクションだけではなく、キャラクターグリーティングも楽しんでいることがわかった。なお、χ二乗値検定の結果、1%水準で有意差が認められた。

3-7. ディズニーリゾートの季節ごとのイベントは魅力的であると思うか(設問18)

 設問18は「ディズニーリゾートの季節ごとのイベントは魅力的であると思うか」と質問した。 【単純集計】の結果は、「魅力的である」が 69.9%、「普通」が 21.2%、「魅力的でない」が 2.7%、「行ったことがない」が 6.2%であった。

 性別に見ると(表3-7)、女性の88.9%の人が季節ごとのイベントに満足しており、魅力的でないと感じる人が0%という結果になった。なお、χ二乗値検定の結果、1%水準で有意差が認められた。

3-8. ディズニーリゾートの食事は魅力的であると思うか(設問19)

 設問19は「ディズニーリゾートの食事は魅力的であると思うか」と質問した。 【単純集計】の結果は、「魅力的である」が38.0%、「普通」が41.1%、「魅力的でない」が15.8%、「行ったことがない」が5.1%であった。

 性別に見ると(表3-8)、「魅力的である」は、男性の27.6%と比べて、女性が61.8%と多かったが、男(43.3%)女(36.0%)問わず、食事に関しては普通と感じるひとが多かったようである。なお、χ二乗値検定の結果、1%水準で有意差が認められた。

3-9. ディズニーリゾートのお土産は魅力的であると思うか(設問20)

 設問20は「ディズニーリゾートのお土産は魅力的であると思うか」と質問した。 【単純集計】の結果は、「魅力的である」が 59.2%、「普通」が 32.2%、「魅力的でない」が 4.5%、「行ったことがない」が 4.1%であった。

 性別に見ると(表3-9)、女性は71.9%、男性はあまりお土産を買わないのかもしれないが53.7%の人が魅力的であると回答した。なお、χ二乗値検定の結果、1%水準で有意差が認められた。

3-10. ディズニーキャストの対応はどう思うか(設問21)

 設問21は「ディズニーキャストの対応はどう思うか」と質問した。 【単純集計】の結果は、「たいへん良い」が 59.2%、「良い」が 30.8%、「普通」が 5.5%、「あまり良くない」が 0.3%、「悪い」が 0.0%、「行ったことがない」が 4.1%であった。

 性別に見ると(表3-10)、男(52.7%)女(74.2%)問わず、キャストの対応はたいへん良いと感じる人が一番多く、悪いと感じる人が0%であった。なお、χ二乗値検定の結果、1%水準で有意差が認められた。

3-11. ディズニーリゾートで働きたいと思うか(設問22)

 設問22は「ディズニーリゾートで働きたいと思うか」と質問した。 【単純集計】の結果は、「働いてみたい」が33.6%、「働きたくない」が 45.5%、「わからない」が20.9%であった。

 性別に見ると(表3-11)、男(31.5%)女(38.2%)共に、ディズニーリゾートで働いてみたいと思う人が3割ほどいる驚く結果が出た。また、女性の方が働いてみたいと感じる人がやや多かったが、χ二乗値検定の結果、5%水準で有意差が認められなかった。

3-12. ディズニーリゾートの魅力度の相互関係

 ディズニーリゾートの魅力度の相互の関係を調べるために相関分析を行った (表3-12)。例えば、3)キャラクーグリーティングの魅力度(設問17)と4)季節ごとのイベントの魅力度(設問18)とは0.596とかなり強い正の相関関係があり、キャラクターグリーティングが魅力的だと思う人であれば、季節ごとのイベントも魅力的であると思う傾向があった。概して、パレード/ショー、アトラクション、キャラクターグリーティング、季節ごとのイベント、食事、お土産は互いに正の相関関係があることが認められた。

 ディズニーリゾートの魅力度の潜在的次元を探索するために、パレード/ショーからお土産までの6変数の因子分析を行った (表3-13)。その結果、固有値が1.0以上の因子が1つ析出された。つまり、ディズリーリゾートの魅力度には内的一貫性が認められた。

3-13. ディズニーリゾートのリピータになるわけ

 どのような人がディズニーリゾートのリピーターになるかを調べるために、ディズニーリゾートにどのくらいの頻度で訪れるか(設問13)を従属変数、パレード/ショーからお土産までの魅力度の6変数(設問15〜設問20)を独立変数とする回帰分析を行った(表3-14)。その結果、季節ごとのイベント、アトラクション、パレード/ショー、食事の4変数のβのt検定が少なくても5%水準で有意であり、決定係数は0.443とそのF検定は1%水準で有意であった。そして、リピーターになる一番の理由は、季節ごとのイベントが魅力的(設問18、β=0.284)であるからだということがわかった。次にアトラクションが魅力的(設問16、β=0.197)であることが、リピーターになる二番目の理由であることがわかった。何度乗っても可愛らしくて楽しめるディズニーのアトラクションならではの結果になった。つづいてパレード、ショーが魅力的(設問15、β=0.172)であることが、リピーターになる三番目の理由であることがわかった。これはレギュラーで毎日やっているショーもあるが、季節ごとにショーやパレードが変わるためであると考えられる。また続いての食事が魅力的(設問19、β=0.133)であるというのも、リピーターになる四番目の理由であることがわかった。季節ごとにスペシャルセットや季節に合わせたフードやドリンクが多々販売されるため、季節ごとによってのイベントが影響していると考えられる。

Copyright 2015, Sakamoto Airi, in 國學院大學 経済学部 2014年度「アンケート調査」『コンビニ、漫画、ディズニー・リゾート、俳優と旅行についての調査』

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