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1.コンビニ(設問1〜設問7)

杉本 夏子

1-1.一番利用頻度の高いコンビニチェーン(設問1)

 設問1は「一番頻繁に利用するコンビニチェーンをひとつだけ選んでください。なお、以下、「8_ポプラ」にはポプラ、生活彩家を、「10_ローソン」にはナチュラルローソン、ローソンストア100を、含めて回答してください」と質問した。 【単純集計】の結果は、回答の多い順に、「5_セブン-イレブン」が54.1%で1位、「7_ファミリーマート」が23.6%で2位、「10_ローソン」が16.8%で3位を占め、以下、「2_サークルKサンクス」が2.4%、「6_デイリーヤマザキ」と「9_ミニストップ」が同率で0.7%、「3_スリーエフ」が1.0%、「4_セイコーマート」と「8_ポプラ」が同率で0.3%、「1_ココストア」が0.0%であった。

 性別に見ると(表1-1)、男性の選ぶ上位3社は「5_セブン-イレブン」が55.7%、「7_ファミリーマート」が20.7%、「10_ローソン」が16.7%であった。女性での上位3社は「5_セブン-イレブン」が50.6%、「7_ファミリーマート」が30.3%、「ローソン」が16.9%であった。なお、χ二乗値検定の結果は、性別では5%水準で有意差が認められなかった。

1-2.コンビニを選ぶ理由(設問2)

 設問2は「前問で選んだコンビニを利用する理由を、つぎのなかからすべて選択してください。」と多重回答方式で質問した。 【単純集計】の結果は、回答の多い順に「家から近い」が57.9%、「そのコンビニの商品が好みである」が34.2%、「駅から近い」が24.0%、「ポイントカード利用のため」が16.4%、「学校から近い」が14.4%、「その他」が5.5%、「目的の商品が他チェーンより安い」が1.4%であった。

 設問3は「前問で「その他」と回答した方はその理由を書いてください。」と自由回答方式で質問した結果、2人(0.7%)以上の回答があった理由はなかった。

 性別に見ると(表1-2)、男性の選ぶ上位3位は「家から近い」が60.1%、「そのコンビニの商品が好みである」が33.5%、「駅から近い」が21.7%、女性の上位3位は「家から近い」が52.8%、「そのコンビニの商品が好みである」が36.0%、「駅から近い」が29.2%であった。χ二乗検定の結果、5位の「学校から近い」は全体では14.4%であったが、男性では11.8%、女性では20.2%と5%水準で有意差が認められた。

 居住形態別に見ると(表1-3)、「駅から近い」は、居住形態が自宅の場合で26.7%、自宅以外の場合で19.0%と7.7%の差が見られ、また「家から近い」は居住形態が自宅の場合で52.9%、自宅以外の場合で66.7%と13.8%の差が見られ、χ二乗値検定の結果、1%水準で有意差が認められた。

1-3.おにぎりが最も好きなコンビニチェーン(設問4)

 設問4は「あなたが最も好きなおにぎりはどのチェーンのものですか。ひとつだけ選んでください。」と質問した。 【単純集計】の結果は、回答の多い順に「5_セブン-イレブン」が62.7%、「7_ファミリーマート」が10.6%、「10_ローソン」が7.5%、「2_サークルKサンクス」「3_スリーエフ」「9_ミニストップ」がともに0.7%、「1_ココストア」「4_セイコーマート」「デイリーヤマザキ」「8_ポプラ」がともに0.0%であった。なお、「こだわりはない」は15.1%、「コンビニでおにぎりは買わない」は2.1%であった。

 性別に見ると(表1-4)、男性の選ぶ上位3社は「5_セブン-イレブン」が62.6%、「7_ファミリーマート」が8.9%、「10_ローソン」が7.4%であり、「こだわりはない」が15.3%であった。女性の上位3社は「5_セブン-イレブン」が62.9%、「7_ファミリーマート」が14.6%、「10_ローソン」が7.9%であり、「こだわりはない」が14.6%であった。なお、χ二乗値検定の結果は、性別では5%水準で有意差が認められなかった。

1-4.スイーツが最も好きなコンビニチェーン(設問5)

 設問5は「あなたが最も好きなスイーツはどのチェーンのものですか。スイーツは自社商品、PB商品に限定して、ひとつだけ選んでください。」と質問した。 【単純集計】の結果は、回答の多い順に「10_ローソン」が26.4%、「5_セブン-イレブン」が24.0%、「7_ファミリーマート」が16.8%、「9_ミニストップ」が9.9%、「2_サークルKサンクス」が4.5%、「6_デイリーヤマザキ」が0.7%、「3_スリーエフ」が0.3%、「1_ココストア」「4_セイコーマート」「8_ポプラ」がともに0.0%であった。なお、「こだわりはない」は12.0%、「コンビニでスイーツは買わない」は5.5%であった。

 性別に見ると(表1-5)、男性の選ぶ上位3社は「5_セブン-イレブン」が28.1%、「10_ローソン」が21.7%、「7_ファミリーマート」が17.7%であり、「こだわりはない」が11.8%であった。女性の上位3社は「10_ローソン」が37.1%、「5_セブン-イレブン」「7_ファミリーマート」がともに14.6%であり、「こだわりはない」が12.4%であった。

χ二乗検定の結果、1位の「10_ローソン」は全体では26.4%であったが、男性では27.1%、女性では37.1%と1%水準で有意差が認められた。

1-5.コーヒーが最も好きなコンビニチェーン(設問6)

 設問6は「あなたが最も好きな、カウンターで提供するタイプのコーヒーはどのチェーンのものですか。ひとつだけ選んでください。」と質問した。 【単純集計】の結果は、回答の多い順に「5_セブン-イレブン」が34.6%、「7_ファミリーマート」が6.2%、「10_ローソン」が4.5%、「6_デイリーヤマザキ」「9_ミニストップ」がともに0.7%、「2_サークルKサンクス」が0.3%、「1_ココストア」「セイコーマート」「8_ポプラ」がともに0.0%であった。なお、「こだわりはない」は7.2%、「コンビニではカウンターで提供するコーヒーは買わない」は44.5%であった。

 性別に見ると(表1-6)、男性では回答が多い順に、「5_セブン-イレブン」が36.9%、「7_ファミリーマート」が6.4%、「10_ローソン」が5.9%であり、「こだわりはない」が7.4%であった。女性では回答が多い順に「5_セブン-イレブン」が29.2%、「7_ファミリーマート」が5.6%、「9_ミニストップ」「10_ローソン」がともに1.1%であり、「こだわりはない」が6.7%であった。なお、χ二乗値検定の結果は、性別では5%水準で有意差が認められなかった。

1-6.おでんが最も好きなコンビニチェーン(設問7)

 設問7は「あなたが最も好きなおでんはどのチェーンのものですか。ひとつだけ選んでください。」と質問した。 【単純集計】の結果は、回答の多い順に「5_セブン-イレブン」が50.7%、「7_ファミリーマート」が7.5%、「10_ローソン」が5.8%、「2_サークルKサンクス」が1.7%、「1_ココストア」「3_スリーエフ」「8_ポプラ」がともに0.3%、「6_デイリーヤマザキ」が0.0%であった。なお、「こだわりはない」は10.3%、「コンビニでおでんは買わない」は22.9%であった。

 性別に見ると(表1-7)、男性の選ぶ上位3社は「5_セブン-イレブン」が49.3%、「7_ファミリーマート」が8.9%、「10_ローソン」が6.9%であり、「こだわりはない」が10.3%であった。女性では「5_セブン-イレブン」が53.9%、「7_ファミリーマート」が4.5%、「10_ローソン」が3.4%の順で回答が多く、「こだわりはない」が10.1%であった。なお、χ二乗値検定の結果は、性別では5%水準で有意差が認められなかった。

1-7.商品ジャンルごとの比較(設問4〜設問7)

 設問4から設問7を通して商品ジャンルごとの比較を行うと、 【単純集計】の結果は、おにぎり・コーヒー・おでんについての設問においては設問1の利用頻度の高いコンビニチェーンの結果と同じく、上位3社は「セブン-イレブン」「ファミリーマート」「ローソン」の順であったが、スイーツのみ「ローソン」「セブン-イレブン」「ファミリーマート」の順であった。

 この結果を見ると、チェーンによって商品が差別化されやすく大きな違いが出やすいスイーツに関しては、「プレミアムロールケーキ」などコンビニスイーツブームの先駆けとなった商品を打ち出した「ローソン」への支持が多くなったものと考えられる。また上位3社には入らなかったものの、他ジャンルでは支持が1%以下の「ミニストップ」が「ハロハロ」やソフトクリームなどカウンターで提供するなど独自のスタイルで力を入れているスイーツでは全体で9.9%の支持を得ているということも特徴的な結果であるといえる。 一方でチェーンごとに大きな違いが出にくい商品に関しては利用頻度と同じ結果になり、日本のコンビニ業界のシェアとほぼ同じ様相であると考えられる。

Copyright 2015, Sugimoto Natsuko, in 國學院大學 経済学部 2014年度「アンケート調査」『コンビニ、漫画、ディズニー・リゾート、俳優と旅行についての調査』

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