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3.休みの日(問23〜問26)

ゴーストライター

3-1.休みの日の日数(問23)

 設問23は「一週間のうち授業がない日(以下、「休みの日」と呼びます)は何日ですか」と質問した。 【単純集計】の結果は、回答が多かった順に、「3日」(51.6%)、「2日」(27.7%)、「1日」(11.4%)、「4日」(6.5%)、「休みの日はない」(1.6%)、「5日」および「6日」(0.5%)であった。51.6%の回答が集中した休みの日が「3日」という回答は授業がある日が4日であることを意味する。 なお、「休みの日はない」という選択肢は、いわゆる「ダブル・スクール」を念頭に入れて設けたが、「休みの日はない」と回答した人が「ダブル・スクール」ではないとは判断できなかったため、無回答扱いにはしなかった。
 学年別に見ると(表3-1)、χ二乗値検定の結果は1%水準で有意差が認められ、休みの日が「2日」という回答は1年では33.3%と多いが2年では19.7%と少なく、「4日」という回答は1年では0.0%であったが2年では15.8%と多く、2年の方が休みの日の日数が多かった。

 性別(表3-2)、課外活動別(表3-3)、アルバイト別(表3-4)、のいずれでも、休みの日の日数はほとんど差がなかった。

3-2.休みの日にすること(問24)

 設問24は「休みの日には何をしていますか。つぎのなかからあてはまるものをすべて選んでください」と多重回答方式で質問した。 【単純集計】の結果は、趣味をする(70.1%)、アルバイト(65.8%)、デート(19.6%)、課外活動(15.2%)、資格取得勉強(13.6%)、旅行(8.7%)、その他(8.2%)の順に回答が多かった。

 休みの日にしていること相互の関係を要約するために因子分析を行った(表3-5)。第1因子への負荷が強かったのは、「資格取得勉強」(0.806)と「旅行」(0.792)であった。(表示していないが)「旅行」と「資格取得勉強」とは積率相関係数γが0.328とやや弱い正の相関関係にあったためにこのような因子負荷が生じたと考えられるが、第1因子は「資格取得勉強」と解釈できよう。 第2因子への負荷が強かったのは、「趣味をする」(の負の負荷)(-0.825)と「デート」(0.648)であった。(表示していないが)「デート」と「趣味をする」とは積率相関係数γが-0.187と弱い負の相関関係にあり、恋人がいる人はデートをして休みの日を過ごすが、恋人がいない人はひとりで趣味をして休みの日を過ごすという傾向があると推測される。したがって、第2因子は「恋人とデート」と解釈できよう。 第3因子への負荷が強かったのは、「課外活動」(0.727)と「その他」(の負の負荷)(-0.749)であるため、第3因子は「課外活動」と解釈できよう。 第4因子への負荷が強かったのは、「アルバイト」(0.914)だけであったため、第4因子は「アルバイト」と解釈できよう。

 性別に見ると(表3-6)、性別であまり差が認められなかった。ただし、「その他」という回答は女性が14.1%と男性の4.4%よりも多く、χ二乗値検定の結果は5%水準で有意差が認められ、「趣味をする」は女性が77.5%と男性の65.5%よりもやや多かった。

 課外活動別に見ると(表3-7)、「課外活動」という回答は、体育系では30.5%と多く、χ二乗値検定の結果は1%水準で有意差が認められた。しかし、課外活動別では「課外活動」という回答以外はあまり差がなかった。

 アルバイト別に見ると(表3-8)、アルバイトをしていると回答した人のうちの90.3%が休みの日に「アルバイト」をすると回答した。また、休みの日に「デート」をするという回答は、アルバイトをしている人では23.9%と、アルバイトをしていない人の8.0%よりも多かった。 「趣味をする」という回答は、アルバイトをしている人では66.4%と、アルバイトをしていない人の80.0%よりもやや少なく、χ二乗値検定の結果は5%水準では有意差が認められなかったが、Fisherの直接法による両側検定での正確有意確率は10.2%を示した。「旅行」は、アルバイトをしている人では11.2%と、アルバイトをしていない人の2.0%よりもやや多く、χ二乗値検定の結果は5%水準では有意差が認められなかったが、Fisherの直接法による両側検定での正確有意確率は7.4%を示した。

3-3.休みの日の充実(問26)

 設問26は「休みの日を充実して過ごしていると思いますか」と質問した。 【単純集計】の結果は、「はい」が74.5%、「いいえ」が25.5%であった。

 性別に見ると(表3-9)、休みの日の充実が「はい」という回答は、男性が27.4%、女性が22.5%であまり差がなかった。

 課外活動別に見ると(表3-10)、休みの日の充実が「はい」という回答は、体育系で83.1%と最も多く、無所属が73.2%と二番目で、文化系が60.7%と最も少なかった。

 アルバイト別に見ると(表3-11)、休みの日の充実が「はい」という回答は、アルバイトをしている人では80.6%と多く、アルバイトをしていない人では58.0%と少なく、χ二乗値検定の結果は1%水準で有意差が認められた。

 休みの日に何をしていると休みの日が充実しているのかを調べるために、休みの日にすること別の休みの日の充実のクロス集計を行った(表3-12)。表3-12は(性別などの)基礎クロス集計とは異なり、集計値列に表示した当該の項目を休みの日にしていると回答した人の合計を分母とする行%を表示した。χ二乗値検定の結果が1%水準で有意差が認められた「デート」については、休みの日に「デート」をすると回答した36人のうちの91.7%が休みの日が充実していると回答した。 休みの日に「アルバイト」をすると回答した121人のうちの79.5%が休みの日が充実していると回答し、χ二乗値検定の結果は5%水準で有意差が認められた。休みの日に「旅行」をすると回答した16人のうちの93.8%が休みの日が充実していると回答し、χ二乗値検定の結果は5%水準で有意差が認めらなかったが、Fisherの直接法による両側検定での正確有意確率は7.5%を示した。つまり、休みの日の充実にもっとも強い影響を与えているのは「デート」であり、休みの日が充実している人は「デート」をしたり、「アルバイト」をしたり、「旅行」をするが、(おそらくはひとりで)「趣味」をしていないことが明らかになった。

in 國學院大學経済学部 2010年度「アンケート調査」 『芸能人、趣味、休みの日と睡眠についての調査』
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