エントリーシートで一番大事なところはどこでしょう。それは、あなたの志望理由や自己推薦理由を記入する欄です。小さなスペースしか用意されていないので、短い文章しか書けませんが、そこに自分の思いを詰め込んでみてください。
どうして法学部に行きたいのか、何を勉強したいのか、将来どうしたいのか、今のあなたのどこを見て評価して欲しいのか、あなたのどんな実績を評価して欲しいのか、どんな将来性があると自分では考えているのか、例えばこんなことについて、きちんと考えていない人は、ありきたりの文章しか書けません。短い文章だから、みんな同じようなものだろうと考えてはいけません。立ち止まってじっくり考えた人とそうでない人の違いは、意外とはっきりわかるものなのです。
ALT型レポートとは、テーマやキーワードがあらかじめ与えられていて、それに基づいて作成するレポートです。与えられたテーマやキーワードをヒントにして、どれくらい情報を収集できるか、そして集めた情報をいかにまとめ上げるかが評価の分かれ目になります。
それでは、具体的にどのような点が評価の対象になるのでしょうか。簡単に説明してみましょう。
1、現代社会は、情報社会です。テレビ・本・雑誌・新聞・インターネットなどを参照すれば、情報は無限に入手できます。重要なことは、こうした情報の中から「最新の情報」・「信頼のおける情報」を選び出すことです。情報を整理・分析する過程で、どのような情報を選び出したのかという点は、重要な評価基準になります。
2、「レポート」は、随筆や作文ではありません。また、単にあなたの主張を書けばよいというものでもありません。レポートには、ある程度決まった書き方があります。書店には「レポートの書き方」についての本がたくさんおいてあります。そうした本を参考にするなど、レポートの書き方について調べ、工夫することも、実は隠れた重要テーマです。書き方の詳細にはふれませんが、高い評価を与えられるレポートとは、簡単に言えば次のようなレポートです。
・内容が優れていること
内容が優れたレポートとは、テーマに含まれる問題点を明確に指摘し、その問題点について、人々がとっている立場や論拠を整理し、それとの関係で自分の意見を、論拠とともに明快に述べているものです。
テーマについて漠然と論じていて焦点が定まらないもの、他人の意見を無視しているもの、自分の意見の根拠がないもの等は、評価が低くなってしまいます。
・形式が整っていること
内容はもちろん重要ですが、それと同じくらい重要なのは、レポートの形式的な体裁を整えることです。例えば、引用のしかたや参考文献の示し方がきちんとしているレポートは、それだけでよい印象を持たれるはずです。また、表現の誤りや漢字の誤りがなく、日本語としての形式が整っているものの方が高い評価を得られることはいうまでもありません。
これらの点に注意して、ALT型レポートを作成してみてください。
テーマやキーワードは公開されています。時間や情報も十分にあります。評価のポイントもはっきりしています。後は、あなたがどれくらい真剣に取り組んだかによって評価が決まる方式だといってよいでしょう。