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  大久保 桂子 教授 (OHKUBO Keiko)

  文学修士
  東京女子大学文理学部史学科卒業(1978.3)
東京女子大学大学院文学研究科修士課程修了(1980.3)
慶應義塾大学大学院博士課程単位取得(1984.3)

専門分野 イギリス近代史,西洋近世史
研究テーマ 17〜18世紀の国家形成史,ヨーロッパ近世史における戦争と軍隊,ジャーナリスム史,ジャコバイト問題,女性史
授業担当科目 史学入門、史学展開演習、西洋史演習U・V、史学特殊講義,西洋史研究3特殊研究2(大学院)
主要著書・論文 ジェフリ・パーカー『長篠合戦の世界史−ヨーロッパ軍事革命の衝撃1500~1800年』(翻訳、同文社、1995年)
ジョン・ブリュア『財政=軍事国家の衝撃−戦争・カネ・イギリス国家1688-1783』(翻訳、名古屋大学出版会、2003年)
『世界の歴史17 ヨーロッパ近世の開花』(中央公論社、1997年)
『西洋中世史研究入門』(共著、名古屋大学出版会、2000年)
「戦争と女性・女性と軍隊」(『岩波講座 世界歴史』25、岩波書店、1997年)

ゼミについて
 
私の専門はイギリス近代史ですが、学生の関心は多様で、なかにはイギリスなど大嫌い、と豪語するツワモノもいます。そこで最近は、個別的・専門的過ぎるテーマは避けて、比較史的な主題や広い時代をとったヨーロッパ史などを対象にすることもあります。学生数、学生の学問的な関心のありようが最も重要な条件になります。演習のやり方は、次の2つの方法を組み合わせています。

,英語で書かれた論文を輪読すること。西洋史をきちんと勉強するには、英語能力が不可欠だからです。十分な予習が必要な授業です。
,学生1人につき1本の日本語論文を割り当て、持ち時間30分程度で内容の報告を口頭でしてもらい、その後フロアの学生とディスカッションをします。報告者にとっては、報告用レジュメの作成やプレゼンテーションのやり方を修得することで、将来の就職にも役立つでしょう。ほかの学生も、専門的な論文の読み方、論点の整理のしかた、学問の方法などについて学ぶことができます。

受験生や学生に一言
 
歴史の勉強には、手段と基礎知識が必要です。西洋史を勉強したければ、手段としての語学力をつけること。次に専門家が書いた本や論文をたくさん読んで、基礎知識を蓄えること。この2つを満たしていないと、独りよがりの趣味的な勉強に終わってしまい、歴史学の面白さと厳しさを知ることはできないでしょう。