教員紹介

 

 

 

大学topへ
文学topへ
史学科topへ
一部史学科
一部カリキュラム
二部史学科
二部カリキュラム
教員紹介
国史学会
研究室HP

入学課へ


 

  吉岡 孝 専任講師(YOSHIOKA  Takashi

  文学修士
  國學院大學文学部史学科卒業(1986.3.) 
法政大学人文科学研究科日本史学専攻修士課程修了(1989.3.)
法政大学人文科学研究科日本史学専攻博士課程単位修得退学(1992.3.)

専門分野 日本近世史
研究テーマ

 八王子千人同心・関東取締出役・東照宮・勘定所

授業担当科目

史学入門、史学基礎演習B、日本時代史X・Y、史学展開演習、日本史演習V

主要著書・論文 『八王子千人同心』(同成社、2002年)
『江戸のバガボンドたち』(ぶんか社、2003年)
「天保弘化期幕府勘定所の『御人減』と『御増人』」
(『國學院雑誌』107−1、2006年)
「享保期和学御用の再検討」(『國學院雑誌』107−11、2006年)
「八王子千人頭からみた日光の儀礼的空間」(『日本文化と神道』3、2006年)

ゼミについて
 國學院大學には日本近世史の専任教員が2人います。根岸茂夫教授は江戸時代前期、武家社会が専門であるのに対して、私は江戸時代後期から幕末期、地域社会が専門です。日本近世史を専攻する学生は、3年生になるとゼミに参加し、本格的に卒業論文作成の準備に入ります。江戸時代は大量の古文書が作成された時代です。当然このような古文書を上手に使いこなすことが、上質な卒業論文を書く秘訣です。しかし古文書は「くずし字」と呼ばれる難解な書体で記されている上に、現代社会では使用されない難しい語句や、文体(候文)で書かれ、その内容を把握することは容易ではありません。そこでゼミでは江戸時代に作成された史料を講読し、卒業論文を作成するために史料を使いこなせる能力を涵養することを目的にしています。

受験生や学生に一言
 
私のところには幕末に興味をもっている学生も多くいます。幕末というと新選組や高杉晋作といった「英雄」に興味をもっている諸君も多いと思います。確かに「英雄」の歴史も研究するに値します。しかし「英雄」の歴史だけが歴史ではありません。言い古された言葉ですが、歴史を作っていく主体は民衆です。民衆の動向が文化・社会・経済・政治を規定し、「英雄」もまた民衆によって生み出されるのです。歴史を学ぶとは広い視野をもって、細かい事実を考察することです。歴史分野のみならず、広く書籍を読んで人間に対する関心を深めて下さい。