4−2 文系大学生が入社以前に身につけておくべき知識・技能
伊藤 百子
4−2−1 業種別の特徴
どの業種においても、社会人として当然持っていなくてはならない知識や技能においては高い回答率を挙げている。それらの例として一般常識、礼儀作法、パソコン操作、文章力があるが、これらは、全体集計値から見ても一般常識(92.3%)、礼儀作法(76.8%)、パソコン操作(78.6%)、文章力(59.1%)と、高い数値を表しているが、特に一般常識や、礼儀作法の重要度は、対人商売や、接客の多い産業に強く表れているようであが、パソコン操作などに関しては、業種の差はなく必要とされているようである(表4−2−1)。
電機・機械など、研究開発を伴う業種には専門知識を必要とする傾向があり、電機・機械ではその他の知識・技能を必要とする回答が10.4%あった。。また、卸・小売・飲食で区切った業種分類において実務経験の比率が高かったことは、いわゆるアルバイトなどによる、接客などの実務経験を指すものと思われる。
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