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3-2.福利厚生などで実施している施策(問13)

須賀 康太

 もっとも実施している割合が多かった施策は「職場を清潔にしている」の60.8%であった。当たり前といえば当たり前だが今の日本はそれができていないのでこれを見て安心した感がある。続いて「従業員の自主性を尊重している」の56.7%であった。これはコストがかからないし質問もあいまいだった点があるので実施している企業が多かったように思える。次は「スポーツ・レジャーへの資金や時間の援助」(52.6%)であった。不景気の今こそリフレッシュが必要だとは感じるが、52%強の企業が力を入れているとは思えなかったためこの結果は意外であった。逆に「職場を清潔にしている」いるが決してゆとりのある仕事場とはいえないことがわかった。光を取りいれる、緑を増やす、ゆとりのあるスペースをつくるといったものを実施している企業が非常に少なかった。ニーズの多様化によってどれがその人にとってよりよい環境とは一言ではいえないが、仕事場の環境にはそれほどちからをいれていないように思えてしまう。企業にとっては従業員により良い気分で仕事をしてもらい利益をあげてもらわなければならない。しかし今回の結果を見た場合、このことがそうだと言えない。企業はそれぞれ考えているのだろう。

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