問7の「出産休業制度が、どの程度活用されているか」という問いに対して、「十分に活用されている」が.64.9%、「あまり活用されていない」が28.9%、「この制度を利用することは困難である」が3.1%、 無回答3.1%という結果になった。
この回答結果をそのまま信頼するには、いささか疑問点が残る。まず、質問の回答者の多数が男性であり、その大半の男性が何らかの役職につく管理職の人間であるということである。その回答者の背景を考慮すると、十分に出産休業制度が利用されているとは考えにくい。現在、思うように出産休業制度を利用できるのは公務員などの一部の人間ではなかろうか。
このような現状が続くことを考えると、必然的に少子化に拍車をかけることになる。人口自体が減少しているので、労働力の確保という問題も出てくる。この観点から考えると、今以上に女性が就労しなければ経済が立ち行かなくなる可能性が高い。この問題を解決するには、国の助成金が必要である。この方法が現実化することができれば、この問題は解決し、女性問題などの他の問題も解決されるであろう。
Copyright 2002, Naohiko Yatsuda