|【調査票へ】 【目次へ】

1-3-2.重視している資格の業種別集計結果

河野 貴郎

 業種別に見ると(表1-3-2)、 基本的に全体として資格はあまり採用において重要視されていないようである。
 業種別に見ると3つの業種別で最も資格を重要視しているのは製造業であろう。サービス業は3つの業種でもあまり資格を重要視していないようである。また卸・小売・飲食業は他の資格に比べてビジネスマナー検定とサービス接遇検定が重要視されていて、このような分野の能力を問われているような印象を受けた。しかし資格の中でも公認会計士、税理士、行政書士、司法書士、中小企業診断士、社会保険労務士のような合格が難しい国家資格は他の公的資格や民間の資格に比べ採用に際し有利とされ重要視されている。全ての資格の中でもっとも採用に対して有利という結果が出たのは公認会計士で次に公的資格の日商簿記検定1級となった。逆に最も重要視されていない資格は漢字検定であった。基本情報技術者や初級シスアドなどの情報系資格は国家資格にもかかわらず、また今の情報化社会においても自身が思ったよりも重要視されていなかった。逆にTOEICや英検などの英語系資格は比較的重要視されていた。個人的に運転免許の資格は採用において絶対に必要であると思っていましたが、それほどでもないという結果でしたので意外であった。

【目次へ】 【つぎへ】

Copyright 2005, Kawano Takao