業種別に見ると(表1-2-2)つぎのような傾向が認められた。
【在学時中の成績】
まず、在学中の成績については全体でみると、重視していると重視していないとの合計が30.0%、どちらともいえないが39.0%で中立の立場をとっている。しかし、製造業では40.0%が重視しているとし全体とは異なる結果が出ている。
【課外活動】
課外活動については、重視しているが35.0%、どちらともいえないが46.0%、(あまり)重視していない合わせて18.0%と、やはり中立な立場が一番高い。
【協調性】
協調性は、非常に重視していると重視しているとの合計が77.0%で高い数値を出しており、企業にとっては大切な項目であるようだ。
【プレゼンテーション能力】
プレゼンテーション能力は、非常に重視していると重視しているとの合計が72.0%で、これも企業には大切な項目となっている。
【コミュニケーション能力】
コミュニケーション能力、非常に重視していると重視しているとの合計が87.0%と最も高い数値であり、最も必要としていることがわかる。
【礼儀作法】
礼儀作法は、非常に重視していると重視しているとの合計が76.0と、これも70%以上で大切であることがわかる。
【出身校】
最後に、出身校だが、重視していないとあまり重視していないとの合計が55.0%とあまり必要でないことがわかる。
全体の結果として、学歴よりもその人の人間性を企業側は見ていて、それに優れた人材が欲しいと考えられる。しかし、そういう人材を見つけるのは簡単なことではないから、採用側からみると会社の今後を担う人材の確保に頭を痛めていると思う。