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1.休日の過ごし方

山田 知亜季

1-1.大学の授業がない日数

 問1で「あなたは大学の授業がお休みの日(以下、休日と略す)は週に何日ありますか。ただし、夏休みなどの長期休暇を除いた授業がある時期について回答してください」と、休日の日数について質問した。 【単純集計】の結果は、「1日」が10.1%、「2日」が34.8%、「3日」が33.1%、「4日」が16.9%であり、「5日」が1.7%であった。以上の結果より、6割以上の学生の休日は、2〜3日ということがわかる。
 性別に見ると(表1-1-1)、休日の日数は、男女によって差がある。男性は「2日」が45.3%で一番多いのに対し、女性は「3日」で35.8%である。これは、1,2年の時に、単位をとっていたか、いないかの差によるものか、学習意欲の違いではないだろうか。

1-2.休日の日数の希望

 問2で「休日の日数についての満足度はどうですか」と、休日の日数の希望ついて質問した。【単純集計】の結果は、「現在のままで良い」が54.5%であり、半数以上の学生は今の休日で満足している。 しかしながら、もっとほしいという学生も、41.6%いる。なお、休日の日数が多すぎるという学生が3.9%いたが、もっと休日を活用的に使ったらどうであろうかと思う回答であると思う。
 性別に見ると(表1-1-2)、男女による差は、ほとんどなかった。

1-3.休日の睡眠時間の変化

 問3で「睡眠時間は平日と比べてどのように変化しますか」と、睡眠時間の変化について質問した。【単純集計】の結果は、「増える」が57.3%で、「変わらない」が32.0%であった。基本的には、休日は睡眠時間が「増える」ということである。しかし、変わらない人も32.0%いて、規則正しい生活を行っている人が意外に多いという結果であった。

1-4.休日の睡眠時間の希望

 問4で「睡眠時間の満足度どうですか」と睡眠時間の希望について質問した。【単純集計】の結果は、「現在のままで良い」が50.6%、「もっと欲しい」が36.0%であった。上記の睡眠時間の変化にもあるように、休日は睡眠時間が増える人が多いことから、現在のままで良いが一番多いいのであろう。しかし、「もっと欲しい」人も36.0パーセントいて、上記の休日の睡眠時間の変化の質問で、睡眠時間が変わらない人は、本当はもっと眠りたいが、眠れない事情があるのであろうとも考えられる。

1-5.休日の過ごし方

 問5で「休日はおもにどのようにして過ごすことが多いですか」と、休日の過ごし方について質問した。【単純集計】の結果、「アルバイト」(60.1%)、「家でのんびりする」(51.1%)、「友人と過ごす」(43.8%)、「飲食・買い物」(33.1%)、「部活・サークル」(28.1%)、「恋人と過ごす」(27.5%)、「趣味・娯楽」(26.4%)、「家族と過ごす」(13.5%)、「運動する」(12.4%)、「観光」(5.6%)の順で回答が多かった。
 性別に見ると(表1-1-3)、男性の方が女性よりも回答が非常に多かったのは、「部活・サークル」(男性:36.8%>女性:18.5%)であった。一方、女性の方が男性よりも回答が非常に多かったのは、「家族と過ごす」(女性:22.2%>男性:6.3%)、「飲食・買い物」(女性:42.0%>男性:26.3%)、「恋人と過ごす」(女性:38.3%>男性:17.9%)であった。
 どのような、パターンがあるか探索するため、因子分析(表1-1-4)をしたところ、固有値が1.0以上の因子が5つ以上析出された。第1因子への負荷が強かったのは、「友人と過ごす」0.80、「飲食・買い物」0.80で、友達と一緒に食事や買い物をすると解釈できる。第2因子への負荷が強かったのは、「趣味・娯楽」0.70、「観光」0.72で、自分の好きなことを行っていると解釈できる。第3因子への負荷が強かったのは、「アルバイト」−0.63、「学習」0.79で、勉強はするけどアルバイトはしない。つまり、勤勉家だと解釈できる。第4因子への負荷が強かったのは、「家でのんびりする」−0.73、「部活・サークル」0.75で、家にはいないで、部活やサークルの課外活動派と解釈できる。第5因子への負荷が強かったのは「恋人と過ごす」0.82であり、恋人同士らぶらぶであると解釈できる。

1-6.休日の活用度

 問6で「あなたは現在、休日をどの程度活用していますか」と質問した。【単純集計】の結果は、「十分活用している」20.8%、「ある程度活用している」55.6%であり、ほとんどの学生は、活用していると考えている。しかしながら、「あまり活用していない」 という学生は15.2%いた。もっと休日を有意義に過ごせばよいのにと思う結果であろう。
 性別に見ると(表1-1-5)、「十分活用している」と考える男性は18.9%、女性は23.5%、「ある程度活用している」男性は50.5%、女性は60.5%で、概して女性のほうが休日を活用していると考えられる。

Copyright 2006, Yamada Chiaki

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