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3.コンピューターを使う能力(問5)

二階堂 愛織

 問5では「貴社では、大学の文系学部の新卒者を採用する際に、つぎのソフトウェアをどのように使いこなせることを期待していますか。 それぞれのソフトウェアについて、使えて欲しい機能や用途のすべてに○をつけてください。」と質問した。

 【単純集計】の結果は、パソコンの能力はもっと重視されていると思ったが、私が予想したよりは必要度が低かった。

 まず最初に全体を通して分かることはアクセスについては、ほとんどの企業で重視していないということである。4つのソフトのうち、アクセスだけで「使えなくても良い」が69.2%と、三分の二を超えているからである。よって、以下の規模別、業種別、創業年別、大卒採用別の分析について、アクセスについては記述を省く。

 規模別に見ると、ワード(表3-1)とエクセル(表3-2)は、やはり大きな企業になるほど 使えたほうが良いようである。しかし、アクセス(表3-3)はあまり一般的なソフトでないことからか規模的な差異は見られない。

 業種別に見ると、ワード(表3-4)については、自分としては、小売やサービスのほうが使えなくてはいけないと思っていたが、意外にも建設業で「社内報の作成」と「使えなくても良い」を除いてすべての値がトップであった。
 エクセル(表3-5)については、業種別の差異はあまり見られず、全体的に高い数字を示している。

 創業年別に見ると(表3-6)、 全体的にいえることは、創業年数が古い企業のほうが、より基本的なワード能力を求めているということである。 やはり古くからあるということはそれだけ企業に実力があり、その企業で働くにはワード能力位は必要なのであろうか。

 大卒採用別に見ると(表3-7)、 まず全体的にいえることは、大卒採用を増加させようとする企業のほうが、現状維持や、非採用の企業に比べてコンピューター能力を重視しているということだ。 4つのソフトすべてで、「増加」の値がより大きいことからそのことが分かる。

Copyright 2007, Nikaidou Eri

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