國學院大學の渋谷キャンパスには、和、メモリアルレストラン、カフェラウンジ若木が丘という3つの学食がある。和は、3号館1階にある和食中心のレストランである。メモリアルレストランは、3号館2階にある生活協同組合が運営する洋食と中華・そば中心のレストランである。カフェラウンジ若木が丘は、図書館やコンピュータ教室がある学術メディアセンターの1階にある焼きたてパンと軽食を中心としたカフェである。
設問15は「あなたは登校した日の食事は和を利用しますか。ひとつだけ選んでください」と質問した。 【単純集計】の結果は、「1_いつも利用する」が6.7%、「2_週に2、3回は利用する」が19.5%、「3_週に1回ほど利用する」が21.6%、「4_ほとんど利用しない」が47.1%、「5_利用したことがない」が5.2%であった。
性別に見ると(表2-1)、「2_週に2、3回は利用する」は、男性が22.4%と多く、女性が14.3%と少なかった。「4_ほとんど利用しない」は、男性が41.9%と少なく、女性が56.3%と多かった。χ二乗値検定の結果、5%水準で有意差が認められなかったが、10%水準ならば有意差が認められた。
居住形態別に見ると(表2-2)、χ二乗値検定の結果は5%水準で有意差が認められず、居住形態による差はないといえる。
設問16は「あなたが和についてあてはまると思うことを、すべて選んでください」と多重回答方式で質問した。 【単純集計】の結果は「1_料理がおいしい」が44.4%、「2_料理がまずい」が2.1%、「3_お米がおいしい」が6.7%、「4_お米がまずい」が2.1%、「5_値段が高い」が21.3%、「6_値段が手ごろ」が25.2%。「7_昼休みは混んでいる」が68.1%、「8_これらのことはあてはまらない」が7.0%であった。
性別に見ると(表2-3)、「7_昼休みは混んでいる」は男性が25.7%で女性が24.4%などと、性別で回答に顕著な相違がなく、χ二乗値検定の結果は5%水準で有意差が認められなかった。
設問17は「あなたは登校した日の食事はメモリアルレストランを利用しますか。ひとつだけ選んでください」と質問した。 【単純集計】の結果は、「1_いつも利用する」が1.8%、「2_週に2、3回は利用する」が13.1%、「3_週に1回ほど利用する」が19.1%、「4_ほとんど利用しない」が57.8%、「4_ほとんど利用しない」が8.2%であった。
性別に見ると(表2-4)、χ二乗値検定の結果は1%水準で有意差が認められ、性別で相違があった。とりわけ、「4_ほとんど利用しない」の回答が男性の49.5%に対して、女性は72.3%と多かった。
設問18は「あなたがメモリアルレストランについてあてはまると思うことを、すべて選んでください」と多重回答方式で質問した。 【単純集計】の結果は「1_料理がおいしい」が25.2%、「2_料理がまずい」が8.5%、「3_お米がおいしい」が3.6%、「4_お米がまずい」が7.9%、「5_値段が高い」が13.7%、「6_値段が手ごろ」が26.4%、「7_昼休みは混んでいる」が58.7%、「8_これらのことはあてはまらない」が11.6%であった。
性別に見ると(表2-5)、「6_値段が手ごろ」が男性では30.5%と多く女性では19.3%と少なかったことを除けば、性別で回答に顕著な相違がなく、χ二乗値検定の結果は5%水準で有意差が認められなかった。
設問19は「あなたがメモリアルレストランについてあてはまると思うことを、すべて選んでください」と質問した。 【単純集計】の結果は「1_いつも利用する 」が0.9%、「2_週に2、3回は利用する 」が6.4%、「3_週に1回ほど利用する 」が12.2%、「4_ほとんど利用しない 」が50.5%、「5_利用したことがない 」が30.1%であった。
性別に見ると(表2-6)、「4_ほとんど利用しない」は男性が47.6%で女性が55.5%など、性別で回答に顕著な相違がなく、χ二乗値検定の結果は5%水準で有意差が認められなかった。
設問20は「あなたがカフェラウンジ若木が丘についてあてはまると思うことを、すべて選んでください」と多重回答方式で質問した。 【単純集計】の結果は「1_料理がおいしい 」が20.7%、「2_料理がまずい 」が1.2%、「3_値段が高い」が28.3%、「4_値段が手ごろ 」が4.6%、「5_昼休みは混んでいる 」が14.3%、「6_1・2・3・4・5号館から遠い 」が33.1%、「7_これらのことはあてはまらない 」が27.7%であった。
性別に見ると(表2-7)、χ二乗値検定の結果は5%水準で有意差が認められ、性別で相違があった。とりわけ、「1_料理がおいしい」という回答は、男性が20.7%と少ないのに対して女性が30.3%と多く、「6_1・2・3・4・5号館から遠い」という回答は、男性が27.1%と少ないのに対して女性が43.7%と多かった。
設問21は「あなたは登校した日の食事は生協を利用しますか。ひとつだけ選んでください」と質問した。 【単純集計】の結果は「1_いつも利用する」が8.2%、「2_週に2、3回は利用する 」が32.5%、「3_週に1回ほど利用する」が29.8%、「4_ほとんど利用しない 」が25.5%、「5_利用したことがない 」が4.0%であった。
性別に見ると(表2-8)、「3_週に1回ほど利用する」は男性が29.5%で女性が30.3%などと、性別で回答に顕著な相違がなく、χ二乗値検定の結果は5%水準で有意差が認められなかった。
設問22は「あなたは登校した日の食事をコンビニなどの小売店で買ってきますか。ひとつだけ選んでください」と質問した。 【単純集計】の結果は「1_いつも利用する」が10.9%、「2_週に2、3回は利用する」が30.7%、「3_週に1回ほど利用する」が27.1%、「4_ほとんど利用しない」 が26.1%、「5_利用したことがない」が5.2%であった。
性別に見ると(表2-9)、「2_週に2、3回は利用する」は男性が29.5%で女性が32.8%などと、性別で回答に顕著な相違がなく、χ二乗値検定の結果は5%水準で有意差が認められなかった。
設問23は「あなたは登校した日の食事は学外のレストランなどを利用しますか。ひとつだけ選んでください」と質問した。 【単純集計】の結果は「1_いつも利用する」が3.3%、「2_週に2、3回は利用する」が11.6%、「3_週に1回ほど利用する 」が22.5%、「4_ほとんど利用しない」が47.7%、「5_利用したことがない」が14.9%であった。
性別に見ると(表2-10)、χ二乗値検定の結果は1%水準で有意差が認められ、性別で相違があった。とくに、「1_いつも利用する」(男性4.3%>女性1.7%)、「2_週に2、3回は利用する」(男性14.3%>女性6.7%)、「3_週に1回ほど利用する」(男性27.1%>女性14.3%)は、男性が女性より多く回答しているのに対して、「4_ほとんど利用しない」(女性56.3%>男性42.9%)、「5_利用したことがない」(女性21.0%>男性11.4%)は女性が男性より多く、学外のレストランなどを男性はよく利用しているが、女性はあまり利用していないといえる。
設問24は「あなたは登校した日の食事は家から持ってきたお弁当を利用しますか。ひとつだけ選んでください」と質問した。 【単純集計】の結果は「1_いつも利用する」が8.5%、「2_週に2、3回は利用する」が12.5%、「3_週に1回ほど利用する」が8.8%、「4_ほとんど利用しない」が35.0%、「5_利用したことがない」が35.3%であった。
性別に見ると(表2-11)、χ二乗値検定の結果は5%水準で有意差が認められ、性別で相違があった。とくに、「1_いつも利用する」は、男性の6.2%に対して、女性が12.6%と多く、また、「5_利用したことがない」は、男性の45.2%に対して、女性が17.6%と多かった。
設問25は「和でよく食べるメニューをつぎのなかからすべて選択してください」と多重回答方式で質問した。 【単純集計】の結果は「1_うどん」が55.6%、「2_定食」が42.9%、「3_軽食(たこやきなど)」が2.1%、「4_デザート」が2.1%、「5_その他」が3.3%、「6_和は利用しない」が13.1%であった。
性別に見ると(表2-12)、「1_うどん」は男性が55.7%で女性が55.5%などと、性別で回答に顕著な相違がなく、χ二乗値検定の結果は5%水準で有意差が認められなかった。
設問26は「メモリアルレストランでよく食べるメニューをつぎのなかからすべて選択してください」と多重回答方式で質問した。 【単純集計】の結果は「1_ランチメニュー」が28.6%、「2_カレーライス」が11.6%、「3_ラーメン」が19.5%、「4_そば・米粉めん」が13.7%、「5_定食」が26.7%、「6_デザートなど」が1.5%、「7_その他」が4.6%、「8_メモリアルレストランは利用しない」が22.5%であった。
性別に見ると(表2-13)、「1_ランチメニュー」は男性が29.0%で女性が27.7%などと、性別で回答に顕著な相違がなく、χ二乗値検定の結果は5%水準で有意差が認められなかった。
設問27は「若木カフェでよく食べるメニューをつぎのなかからすべて選択してください」と多重回答方式で質問した。 【単純集計】の結果は「1_パン」が19.8%、「2_パスタ」が25.5%、「3_サラダ」が4.3%、「4_デザート」が4.9%、「5_その他」が9.7%、「6_若木カフェは利用しない」が47.7%であった。
性別に見ると(表2-14)、χ二乗値検定の結果は1%水準で有意差が認められ、性別で相違があった。とくに、「2_パスタ」」(女性33.6%>男性21.0%)と「3_サラダ」(女性9.2%>男性1.4%)は女性の方が回答が多く、「6_若木カフェは利用しない」(男性56.2%>女性32.8%)の回答は男性の方が回答が多かった。
設問28は「朝定食でよく食べるメニューをひとつだけ選んでください」と質問した。 【単純集計】の結果は「1_朝定食A(和食」が9.1%、「2_朝定食B(洋食)」が11.9%、「3_朝定食は利用しない」が79.0%であった。
性別に見ると(表2-15)、「1_朝定食A(和食)」は男性が9.5%で女性が8.4%、「2_朝定食B(洋食)」は男性が14.3%で女性が7.6%、「3_朝定食は利用しない」は男性が76.2%で女性が84.0%と、性別で回答に顕著な相違がなく、χ二乗値検定の結果は5%水準で有意差が認められなかった。
和への評価(設問16)別の和の利用(設問15)のクロス集計(表2-16)の結果、和への評価が「7_昼休みは混んでいる」と回答した224人のうち「4_ほとんど利用しない」が50.0%であり、和は昼休みに混んでいるため利用しないという結果が得られた。また、和みの「1_料理がおいしい」と回答した146人のうち和を「2_週に2、3回は利用する」が30.1%となっており、「1_料理がおいしい」と評価している人であれば和をよく利用するという結果が得られた。
メモリアルレストランへの評価(設問18)別のメモリアルレストランの利用(設問17)のクロス集計(表2-17)の結果、メモリアルレストランへの評価が「7_昼休みは混んでいる」と回答した193人のうち「4_ほとんど利用しない」が65.8%であり、メモリアルレストランは昼休みに混んでいるため利用しないという結果が得られた。 また、メモリアルレストランの「1_料理がおいしい」と回答した84人のうちメモリアルレストランを「2_週に2、3回は利用する」が25.0%、「6_値段が手ごろ」と回答した87人のうちメモリアルレストランを「2_週に2、3回は利用する」が24.1%であり、メモリアルレストランを「1_料理がおいしい」、「6_値段が手ごろ」と評価している人であればメモリアルレストランをよく利用するという結果が得られた。
カフェラウンジ若木が丘への評価(設問20)別のカフェラウンジ若木が丘の利用(設問19)のクロス集計(表2-18)の結果、カフェラウンジ若木が丘への評価が「6_1・2・3・4・5号館から遠い」と回答した109人のうち「4_ほとんど利用しない」が64.2%であり、カフェラウンジ若木が丘は1・2・3・4・5号館から遠いため利用しないという結果が得られた。また、カフェラウンジ若木が丘への評価が「7_これらのことはあてはまらない」と回答した91人のうち「5_利用したことがない」が60.4%であり、カフェラウンジ若木が丘について知らないので利用しない学生が多数いるという結果が得られた。
和の利用(設問15)とメモリアルレストランの利用(設問17)のクロス集計(表2-19)の結果、和を「4_ほとんど利用しない」と回答した155人のうちメモリアルレストランを「4_ほとんど利用しない」が78.7%であった。このことにより、和を利用しない人はメモリアルレストランも利用しないという結果が得られた。
和の利用(設問15)とカフェラウンジ若木が丘の利用(設問19)のクロス集計(表2-20)の結果、和を「4_ほとんど利用しない」と回答した155人のうち、カフェラウンジ若木が丘を「4_ほとんど利用しない」が54.8%となっている。このことにより、和を利用しない人はカフェラウンジ若木が丘も利用しないという結果が得られた。
メモリアルレストランの利用(設問17)とカフェラウンジ若木が丘の利用(設問19)のクロス集計(表2-21)の結果、メモリアルレストランを「4_ほとんど利用しない」と回答した190人のうち、カフェラウンジ若木が丘を「4_ほとんど利用しない」が57.4%となっている。このことにより、メモリアレストランを利用しない人はカフェラウンジ若木が丘も利用しないという結果が得られた。
したがって、2-18.〜2-20.のまとめとして、1つの学食を利用しない学生は、他の学食もあまり利用しないという結果が得られた。
和の利用(設問15)と家から持ってきたお弁当の利用(設問24)のクロス集計(表2-22)の結果、家から持ってきたお弁当を「2_週に2、3回は利用する」と回答した41人のうち、和を「4_ほとんど利用しない」が61.0%となっている。このことにより、家から持ってきたお弁当を利用する人は和を利用しないという結果が得られた。
メモリアルレストランの利用(設問17)と家から持ってきたお弁当の利用(設問24)のクロス集計(表2-23)の結果、家から持ってきたお弁当を「2_週に2、3回は利用する」と回答した41人のうち、メモリアルレストランを「4_ほとんど利用しない」が65.9%となっている。このことにより、家から持ってきたお弁当を利用する人はメモリアルレストランを利用しないという結果が得られた。
カフェラウンジ若木が丘の利用(設問19)と 家から持ってきたお弁当の利用(設問24)のクロス集計(表2-24)の結果、家から持ってきたお弁当を「2_週に2、3回は利用する」と回答した41人のうち、カフェラウンジ若木が丘を「4_ほとんど利用しない」が46.3%となっている。このことにより、家から持ってきたお弁当を利用する人はカフェラウンジ若木が丘を利用しないという結果が得られた。
したがって、2-21.〜2-23.のまとめとして、家から持ってきたお弁当を利用する学生は、学食をあまり利用しないという結果が得られた。
生協・コンビニ・学外のレストランの利用と3つの学食の利用との関係は、家から持ってきたお弁当の利用と3つの学食の利用との関係ほどは、顕著な関係が見られなかった。