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4.通学方法(設問12〜設問17)

渡邊 拡將

4-1.居住地(設問12)

 設問12は「あなたはどこから國學院大學(以下、「大学」と称す)に通学していますか。ひとつだけ選んでください。」と質問した。 【単純集計】の結果は、「1_東京都(23区)」が28.3%、「2_東京都(都下)」が8.3%、「3_神奈川県(横浜市・川崎市)」が13.0%、「4_神奈川県(その他)」が16.5%、「5_埼玉県」が17.8%、「6_千葉県」が10.4%、「7_茨城県」が3.0%、「8_栃木県」が0.9%、「9_群馬県」が1.3%、「10_その他」が0.4%であった。

 性別に見ると(表4-1)、男性は、回答の多い順から上位3位は、「1_東京都23区」が26.6%、「4_神奈川県その他」が18.3%、「5_埼玉県」が16.9%、女性は、回答の多い順から上位3位は、「1_東京都23区」が31.6%、「5_埼玉県」が19.7%、「4_神奈川県その他」が13.2%であった。男女によって順位に変化はあるものの、カイ2乗検定の結果は、性別では有意差は認められなかった。

 居住形態別に見ると(表4-2)、自宅は、回答の多い順から上位3位は、「1_東京都23区」が25.0%、「5_埼玉県」が23.8%、「千葉県」が13.7%であった。自宅以外は回答の多い順から上位3位は、「1_東京都23区」が37.1%、「4_神奈川県その他」が30.6%、「3_神奈川県横浜市」が24.2%であり、居住形態が自宅か自宅以外かによって居住区域が異なる傾向も見られた。具体的に、自宅からの通学では東京都23区や埼玉県を中心に上位3位以外の居住区域からも多く通学している傾向がみられ、自宅以外からの通学では、上位3位に集中していて、カイ2乗検定の結果は1%水準で有意差が認められた。

4-2.通学所要時間(設問13)

 設問13は「あなたは大学へ通学するのに何分かかりますか。ひとつだけ選んでください。」と質問した。 【単純集計】の結果は、「1_0〜19分」が3.5%、「2_20〜39分」が15.2%、「3_40〜59分」が31.7%、「4_60〜79分」が22.6%、「5_80〜99分」が13.5%、「6_100〜119分」が7.8%、「7_120分以上」が5.7%であった。

 性別に見ると(表4-3)、男性は、回答の多い順から上位3位は、「3_40〜59分」が35.7%、「4_60〜79分」が20.1%、「2_20〜39分」が14.9%、女性は、回答の多い順から上位3位は、「4_60〜79分」が27.6%、「3_40〜59分」が23.7%、「2_20〜39分」が15.8%であった。カイ2乗検定の結果は、性別では有意差は認められず、通学所要時間に男女差はなかった。

 居住形態別に見ると(表4-4)、自宅は、回答の多い順から上位3位は、1位は「4_60〜79分」が26.2%、2位は「3_40〜59分」が24.4%、3位は「5_80〜99分」が17.3%であった。自宅以外は回答の多い順から上位3位は、1位は「3_40〜59分」が51.6%、2位は「2_20〜39分」が25.8%、3位は「4_60〜79分」が12.9%であり、自宅以外からの通学者は自宅からの通学者に比べ、通学時間が短く、カイ2乗検定の結果は1%水準で有意差が認められた。

4-3.最もよく利用する移動手段(設問14)

 設問14は「あなたは大学へ通学するとき、どの交通手段を利用しますか。つぎのなかからすべて選択してください。」と多重回答方式で質問した。 【単純集計】の結果は、回答の多い順に、「12_JR山手線」および「25_東急田園都市線」が同率で20.4%、「26_東京メトロ半蔵門線」が13%、「3_JR埼京線・JR川越線」が10.9%、「16_京王井の頭線」が8.7%、「35_東急東横線」が7.4%、「15_小田急線」および「34_東京メトロ副都心線」が同率で7%、「5_JR宇都宮線」、「7_JR総武線・JR総武本線」および「40_自転車」が同率で5.7%、「1_JR京浜東北線」が4.8%、「9_JR東海道線」、「17_京王線・京王新線」、「27_東武伊勢崎線・東武日光線」、「29_東京メトロ千代田線」、「36_東武東上線」および「39_バス」が同率で3.9%、「43_その他」が3.5%、「11_JR武蔵野線」、「28_東京メトロ銀座線」および「38_その他の路線」が同率で3%、「6_JR常磐線」および「14_JR横浜線」が同率で2.6%、「2_JR京葉線」、「4_JR高崎線」および「22_西武池袋線」が同率で2.2%、「8_JR中央線」および「33_東京メトロ有楽町線」が同率で1.7%、「10_JR南武線」、「20_都営浅草線・京成押上線」、「23_西武新宿線」、「30_東京メトロ東西線・東葉高速線」、「32_東京メトロ丸の内線」および「42_徒歩のみ」が同率で1.3%、「13_JR横須賀線」および「19_京急線」が同率で0.9%、「24_東急大井町線」、「31_東京メトロ日比谷線」および「41_バイク」が同率で0.4%、「18_都営新宿線」、「21_相模鉄道本線」および「37_都営大江戸線」が同率で0%であった。

 性別に見ると(表4-5)、男性で回答の多い順から上位5位は、1位は「25_東急田園都市線」が25.3%、2位は「12_JR山手線」が18.2%、3位は「26_東京メトロ半蔵門線」が11.7%、4位は「3_JR埼京線・JR川越線」が11%、5位は「16_京王井の頭線」が7.8%であった。1位の「25_東急田園都市線」は、男性では25.3%、女性では10.5%で、カイ2乗検定の結果、1%水準で有意差が認められ、男性のほうが東急田園都市線を多く使用することが分かった。
 女性は、回答の多い順から上位5位は、1位は「12_JR山手線」が25%、2位は「26_東京メトロ半蔵門線」が15.8%、3位は「25_東急田園都市線」、「3_JR埼京線・JR川越線」および「16_京王井の頭線」が同率で10.5%であった。カイ2乗検定の結果、1位の「12_JR山手線」は男性では18.2%、女性では25.0%で、JR山手線を利用して通学する人に男女差はなかった。 43項目全体のカイ2乗検定の結果10%水準で有意差が認められ、通学時の移動手段に男女差が若干あることが分かった。

 居住形態別に見ると(表4-6)、自宅は、回答の多い順から3位は、1位は「12_JR山手線」が24.4%、2位は「26_東京メトロ半蔵門線」が14.9%、3位は「3_JR埼京線・JR川越線」が14.3%であった。自宅以外は回答の多い順から3位は、1位は「25_東急田園都市線」が58.1%、2位は「12_JR山手線」が9.7%、3位は「26_東京メトロ半蔵門線」が8.1%で自宅以外からの通学者は田園都市線沿線に居住している割合が多く、カイ2乗検定の結果は1%水準で有意差が認められた。

4-4.通学中の時間に何をするか(設問15)

 設問15は「あなたは大学へ通学しているとき、何をしていますか。つぎのなかからすべて選択してください。」と多重回答方式で質問した。 【単純集計】の結果は、回答の多い順に、「1_インターネットの閲覧・利用」が60.4%、「4_音楽を聴く」が50.9%「3_勉強、本・雑誌・漫画・新聞などを読む」が29.6%、「2_ゲーム」が28.3%、「6_寝る」が27.8%、「5_動画を見る」が18.3%、「7_何もしない」が4.3%、「8_その他」が1.3%であった。

 性別に見ると(表4-7)、男性で回答の多い順から上位5位は、1位は「1_インターネットの閲覧・利用」が57.8%、2位は「4_音楽を聴く」が49.4%、3位は「3_勉強、本・雑誌・漫画・新聞などを読む」が28.6%、4位は「2_ゲーム」が27.3%、5位は「6_寝る」が22.1%、であった。女性で回答の多い順から上位5位は、1位は「1_インターネットの閲覧・利用」が57.8%、2位は「4_音楽を聴く」が49.4%、3位は「6_寝る」が22.1%、4位は「3_勉強、本・雑誌・漫画・新聞などを読む」が28.6%、5位は「2_ゲーム」が27.3%であった。「6_寝る」は全体で27.8%であったが、男性では22.1%、女性では39.5%と女性のほうが通学しているときに寝ている傾向が強く、カイ2乗検定の結果、1%水準で有意差が認められた。ほかの選択肢では男女間に差はみられなかった。

 課外活動別に見ると(表4-8)、 体育会連合会加盟部会は回答の多い順から3位は「4_音楽を聴く」が65.0%、「1_インターネットの閲覧・利用」が60.0%、「6_寝る」が37.5%であった。 その他の体育系部会は回答の多い順から3位は「1_インターネットの閲覧・利用」が48.4%、「4_音楽を聴く」が32.3%、「2_ゲーム」が22.6%であった。 文化団体連合加盟部会は回答の多い順から3位は「4_音楽を聴く」が88.9%、「1_インターネットの閲覧・利用」が77.8%、「3_勉強、本・雑誌・漫画・新聞などを読む」が55.6%であった。 その他の学術文科系部会は回答の多い順から3位は「1_インターネットの閲覧・利用」が80.0%、「3_勉強、本・雑誌・漫画・新聞などを読む」、「4_音楽を聴く」が同率で40.0%であった。 所属していないは回答の多い順から3位は「1_インターネットの閲覧・利用」が59.5%、「4_音楽を聴く」が46.6%、「3_勉強、本・雑誌・漫画・新聞などを読む」が32.8%であった。 「1_インターネットの閲覧・利用」、「4_音楽を聴く」はどの部会でも上位三位にランクインしていたが、「1_インターネットの閲覧・利用」は体育会連合会加盟部会は60.0%、その他の体育系部会は48.4%、文化団体連合加盟部会は77.8%、その他の学術文科系部会は59.5%、所属していないは60.0%で、カイ2乗検定の結果有意差は認められなかった。「4_音楽を聴く」は体育会連合会加盟部会は65.0%、その他の体育系部会は32.3%、文化団体連合加盟部会は88.9%、その他の学術文科系部会は40.0%、所属していないは46.6%で、カイ2乗検定の結果は1%水準で有意差が認められた。

Copyright 2019, Watanabe Hiromasa 国学院大学経済学部 2018年度「アンケート調査」『渋谷、横浜、通学方法、プロ野球、アディダス、電子書籍、携帯アプリ、コーヒーと紅茶と国内旅行についての調査』』2019年3月17日 公表

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