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めざせ「考古調査士」:考古調査士資格に関するガイダンス
考古調査士とは?
埋蔵文化財調査には様々な知識と技術が必要です。遺跡発掘に関わる調査・記録技術や安全対策、衛生管理などの管理技術、考古学的な専門知識などが必要です。調査成果を的確に報告書にまとめあげる知識と技能も必要です。さらに近年では、それらを社会に向けて発信し、地域の歴史として地域住民に還元することが重要な任務になってきました。
埋蔵文化財の調査と保存・活用に関する技術と知識は、専門的な領域に属し、一朝一夕で修得できるものではありません。大学で、長期の時間と費用を費やして修得したものです。また社会での実務経験も必要です。
考古調査士資格とは、そのような長年にわたる埋蔵文化財関係の訓練を積んだ人に対して、与えられる専門資格です。
しかし、弁護士や医師のような国家資格ではなく、民間組織が発行する資格であり、独占的な資格ではありません。
大学などの教育機関で、考古学を専門に勉強した学生や、あらためて学びなおした社会人からの申請に基づき、資格認定機構が、その内容を審査し、資格を授与するものです。
2級考古調査士(学部コース)
2級考古調査士とは、遺跡の発掘調査における調査補助員、あるいは発掘調査時の諸作業で、調査担当者を補佐することができると認められ、技術的には遺構の発掘と、記録保存における遺構測量や細部測量、作図、写真撮影などの業務を遂行することができることが条件になる。また整理作業において、図面整理作業や遺物の実測作業などを担当でき、報告書の作成においては、事実記載の一部を執筆できると認められるもの。
学部コースは、認定科目群の中から最低3科目群5科目以上の修得を条件とする。國學院大學では、「史学展開演習(考古学)」(3年次)と「考古学調査法」を必修としています。他の認定科目は「考古学各論」「文化財調査法(文化財行政論)」「歴史考古学」「考古科学」「考古技術学」など(科目・担当教員に指定あり、詳細はガイダンスにて説明)
1級考古調査士(大学院コース)
1級考古調査士は、遺跡の発掘調査において、主体的に調査に関わり、安全管理や衛生管理をはじめ発掘調査の全工程において現場を統括し、関係機関との調整など、実務を担当でき、また報告書の執筆や編集において、主体的に総括できると認められるもの。
大学院コースは、博士課程前期・後期において認定科目群のうち4科目8単位以上の修得を条件とする。2級考古調査士資格または相当科目の履修を前提とする。
考古調査士資格認定機構ホームページをもとに一部改変して作成
参考資料
・考古調査士パンフレット(2012年度版)【PDF】
・考古調査士資格取得のための履修手引き(2011年度版)【PDF】
※2013年度以降に入学した学生はカリキュラムが変更しておりますので、認定科目名は変更になります。ガイダンス当日配布資料をご参照ください(後日公開)
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