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1.学食(問1〜問14)

ゴーストライター

1-1.もっともよく使う学食(設問1)

 設問1は「もっともよく使う学食をひとつだけ選んでください」と質問した。 【単純集計】の結果は、「和」が42.1% 、「メモリアルレストラン」が33.9%、「カフェラウンジ若木が丘」が10.9%であり、「これらの学食は利用していない」という回答は13.1%であった。

 性別(表1-1)では、「和」を利用しているという回答は男性が46.8%と女性の34.1%よりも多く、「メモリアルレストラン」も男性が36.0%と女性の30.5%よりも多かった。一方、「カフェラウンジ若木が丘」は女性が19.5%と男性の5.8%よりも多く、「これらの学食は利用していない」も女性が15.9%と男性の11.5%よりも多かった。χ二乗値検定の結果、1%水準で有意差が認められ、男性は和とメモリアルレストランをよく利用し、女性はカフェラウンジ若木が丘をよく利用するか、または、これらの学食を利用しない傾向があることが明らかになった。

 χ二乗値検定の結果、居住形態別(表1-2)、収入別(表1-3)、課外活動別(表1-4)のいずれでも5%水準で有意差が認められず、居住形態、収入、課外活動の相違によって学食の利用にはあまり差がなかった。

1-2.和でもっともよく注文するもの(設問2)

 設問2は「和でもっともよく注文するもの」と質問した。 【単純集計】の結果は、回答が多い順に、「うどん・そば」が37.1%、「定食」が28.1%、「丼物」が6.8%、「パスタ」が5.4%、「洋食」が3.6%、「その他」が3.2%、「ラーメン」が1.8%、「デザート」が1.4%であり、「パン」という回答は0.0%であった。なお、「和は利用していない」は22.2%であった。

 クロス集計とχ二乗値検定の結果、性別(表1-5)、居住形態別(表1-6)、収入別(表1-7)、課外活動別(表1-8)のいずれでも5%水準で有意差が認められず、性別、居住形態、収入、課外活動の相違によって和でもっともよく注文するものには大きな差が認められなかった。

1-3.メモリアルレストランでもっともよく注文するもの(設問3)

 設問3は「メモリアルレストランでもっともよく注文するものを、つぎのなかからひとつだけ選んでください」と質問した。【単純集計】の結果は、回答が多い順に、「定食」が20.4%、「うどん・そば」が14.5%、「洋食」が13.1%、「丼物」が7.7%、「パスタ」が5.4%、「その他」が3.2%、「デザート」が1.4%であり、「パン」は0.0%であった。なお、「メモリアルレストランは利用していない」は26.2%であった。

 クロス集計の結果、性別(表1-9)では、χ二乗値検定の結果は1%水準で有意差が認められた。男性の回答がとくに多かったのは、丼物(男性:10.8%>女性:2.4%)とラーメン(男性:10.1%>女性:4.9%)であり、女性の回答がとくに多かったのは、パスタ(女性:11.0%>男性:2.2%)とデザート(女性:3.7%>男性:0.0%)であった。なお、「メモリアルレストランは利用していない」は26.2%であった。

 なお、居住形態別(表1-10)、収入別(表1-11)、課外活動別(表1-12)のいずれでも5%水準で有意差が認められず、居住形態、収入、課外活動の相違によって大きな差が認められなかった。

1-4.カフェラウンジ若木が丘でもっともよく注文するもの(設問4)

 設問4は「カフェラウンジ若木が丘でもっともよく注文するものを、つぎのなかからひとつだけ選んでください」と質問した。【単純集計】の結果は、回答が多い順に、「パスタ」が20.4%、「パン」が17.6%、「その他」が10.0%、「デザート」が2.7%であった。なお、「カフェラウンジ若木が丘は利用していない」という回答は49.3%であった。

 クロス集計の結果、性別(表1-13)では、χ二乗値検定の結果は1%水準で有意差が認められた。1-1.で前述したように「カフェラウンジ若木が丘」を利用しているという回答は女性が19.5%と男性の5.8%よりも多かったように(表1-1)、「カフェラウンジ若木が丘は利用していない」という回答は男性が59.0%と女性の32.9%よりも多かった。一方、カフェラウンジ若木が丘でもっともよく注文するものが「パン」(女性:25.6%>男性:12.9%)および「パスタ」(女性:26.8%>男性:16.5%)という回答は女性の方が多かった。

 なお、居住形態別(表1-14)、収入別(表1-15)、課外活動別(表1-16)のいずれでも5%水準で有意差が認められず、居住形態、収入、課外活動の相違によって大きな差が認められなかった。

1-5.学食で不味いと思ったもの(設問5〜設問7)

 設問5は「和で不味いと思ったものを書いてください」と自由回答方式で質問した。1%(3人)以上の回答を集めたものは、回答が多かったものから順に、うどん(5.0%)、カレーライス(1.4%)、そば(1.4%)であった。なお、和で販売しているうどんは讃岐風の「色が薄い味付け」であるため、関東風の「色が濃い味付け」に慣れた人が「うどんは不味い」と回答した可能性があることを指摘できよう。

 設問6は「メモリアルレストランで不味いと思ったものを書いてください」と自由回答方式で質問した。1%(3人)以上の回答を集めたものは、回答が多かったものから順に、ラーメン(6.8%)、チャーハン(4.5%)、カレー(3.6%)、パスタ(2.3%)、そば(2.3%)、米粉そば(2.3%)、オムライス(1.3%)であった。
 なお、チャーハン(10人)、カレー(8人)、オムライス(3人)、定食(3人)、渋キャンランチ(1人)、天津飯(1人)、天津丼(1人)、天丼(1人)と13.1%(29人)が(米粉を除く)炊飯を使用するメニューを回答しているが、この自由回答の質問文では特定のメニューを回答した人が多く、メモリアルレストランの炊飯への評価は明確にならなかった。

 設問7は「カフェラウンジ若木が丘で不味いと思ったものを書いてください」と自由回答方式で質問した。1%(3人)以上の回答を集めたものは、パスタ(1.8%)だけであった。

1-6.学食で食事をするときの平均的な予算(設問8〜設問10)

 設問8は「和で食事をするときの平均的な予算を1つだけ選んでください」と質問した。【単純集計】の結果は、「500円未満」が57.0%、「500円〜700円未満」が19.9%、「700円以上」が0.5%であり、「和は利用していない」は22.6%であった。

 クロス集計とχ二乗値検定の結果、性別(表1-17)、居住形態別(表1-18)、収入別(表1-19)、課外活動別(表1-20)のいずれでも5%水準で有意差が認められず、性別、居住形態、収入、課外活動の相違によって、和で食事をするときの平均的な予算 には大きな差が認められなかった。 

 設問9は「メモリアルレストランで食事をするときの平均的な予算を1つだけ選んでください」と質問した。【単純集計】の結果は、「500円未満」が57.0%、「500円〜700円未満」が18.6%、「700円以上」が0.0%であり、「メモリアルレストランは利用していない」は24.4%であった。

 クロス集計とχ二乗値検定の結果、性別(表1-17)、居住形態別(表1-18)、収入別(表1-19)、課外活動別(表1-20)のいずれでも5%水準で有意差が認められず、性別、居住形態、収入、課外活動の相違によって、メモリアルレストランで食事をするときの平均的な予算 には大きな差が認められなかった。 

 設問10は「カフェラウンジ若木が丘で食事をするときの平均的な予算を1つだけ選んでください」と質問した。【単純集計】の結果は、「500円未満」が34.8%、「500円〜700円未満」が14.5%、「700円以上」が2.7%であり、「カフェラウンジ若木が丘は利用していない」は48.0%であった。

 クロス集計とχ二乗値検定の結果、性別(表1-17)、居住形態別(表1-18)、収入別(表1-19)、課外活動別(表1-20)のいずれでも5%水準で有意差が認められず、性別、居住形態、収入、課外活動の相違によって、カフェラウンジ若木が丘で食事をするときの平均的な予算 には大きな差が認められなかった。

1-7.学食の値段をどう思うか(設問11〜設問13)

 設問11は「和の値段をどう思うかひとつだけ選んでください」と質問した。【単純集計】の結果は、「高い」が34.4%、「妥当」が54.8%、「安い」が10.9%であった。

 クロス集計とχ二乗値検定の結果、性別(表1-21)、居住形態別(表1-22)、収入別(表1-23)、課外活動別(表1-24)のいずれでも5%水準で有意差が認められず、性別、居住形態、収入、課外活動の相違によって和の値段をどう思うか には大きな差が認められなかった。

 設問12は「メモリアルレストランの値段をどう思うかひとつだけ選んでください」と質問した。【単純集計】の結果は、「高い」が30.3%、「妥当」が57.0%、「安い」が12.7%であった。

 クロス集計とχ二乗値検定の結果、性別(表1-21)、居住形態別(表1-22)、収入別(表1-23)、課外活動別(表1-24)のいずれでも5%水準で有意差が認められず、性別、居住形態、収入、課外活動の相違によってメモリアルレストランの値段をどう思うか には大きな差が認められなかった。

 設問13は「カフェラウンジ若木が丘の値段をどう思うかひとつだけ選んでください」と質問した。【単純集計】の結果は、「高い」が43.0%、「妥当」が50.7%、「安い」が6.3%であった。

 クロス集計とχ二乗値検定の結果、性別(表1-21)、居住形態別(表1-22)、収入別(表1-23)、課外活動別(表1-24)のいずれでも5%水準で有意差が認められず、性別、居住形態、収入、課外活動の相違によってカフェラウンジ若木が丘の値段をどう思うか には大きな差が認められなかった。

1-8.メニューを選ぶ基準(設問14)

 設問14は「学食でメニューを選ぶ基準をひとつだけ選んでください」と質問した。【単純集計】の結果は、「値段」が47.5%ともっとも多く、「味」が32.1%と第二位で、「量」が11.3%、「カロリー」が2.7%、「栄養」が1.8%、「その他」が4.5%であった。

 性別クロス集計(表1-25)では、「値段」は男性が47.5%、女性が47.6%でほとんど同じであった。「量」は男性(15.1%)の方が女性(4.9%)よりも重視していて、「味」は女性(39.0%)の方が男性(28.1%)よりも重視していた。

 居住形態別(表1-26)では、χ二乗値検定の結果、5%水準で有意差が認められず居住形態別で大差なかった。

 収入別(表1-27)、では、χ二乗値検定の結果、5%水準で有意差が認められ、「値段」は2万円未満では55.8%と重視していて、4万円以上では46.6%と中程度、2万円〜4万円未満では39.4%と重視されていなかった。「味」は、4万円以上(38.4%)および2万円〜4万円未満(33.8%)と比べて、2万円未満では24.7%と重視されていなかった。

 課外活動別(表1-28)では、χ二乗値検定の結果、5%水準で有意差が認められず課外活動別で大差なかった。ただし、「量」という回答は体育会連合会加盟部会では4.2%と少なかったのと比べて、その他の体育系部会では23.1%と多かった。

in 國學院大學経済学部 2011年度「アンケート調査」 『学食、スポーツ、インターネットの利用、ゲーム、自動車会社、行ってみたい国および収入と支出についての調査』
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