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4.東京ディズニーリゾート(設問24〜29)

池田 友美

4-1.東京ディズニーリゾートに行く頻度(設問24)

 設問24は「東京ディズニーリゾートにどのくらいの頻度で行きますか。ひとつだけ選んでください。」と質問した。 【単純集計】の結果は、週1回以上(0.0%)、月数回程度(1.0%)、年数回程度(24.8%)、年数回程度(24.8%)、年1回程度(20.8%)、2〜4年に1回程度(23.8%)、2〜4年に1回程度(23.8%)、5〜9年に1回程度(9.9%)、10年で1回程度(7.9%)、今まで1回だけ(3.0%)、行ったことがない(8.9%)であった。

 クロス集計の結果、性別では(表4-1)、χ二乗値検定の結果は5%水準で有意差が認められ、「年数回程度行く」(女性:58.8%>男性:17.9%)であるのに対して、「行ったことがない」(男性:10.7%>女性なし)という結果になり、女性の方が行く頻度が高いことが分かった。

4-2.ディズニーランドとディズニシーとの比較(設問25)

 設問25は「東京ディズニーランドと東京ディズニーシーのどちらが好きですか。ひとつだけ選んでください。」と質問した。 【単純集計】の結果は、東京ディズニーランド (27.7%)、東京ディズニーシー(33.7%)、どちらも同じくらい好き(23.8%) どちらも好きではない(14.9%)であった。

 性別クロス集計で見ると(表4-2)、x二乗値検定の結果、有意差は認められず、東京ディズニーランドと東京ディズニーシーのどちらが好きかについては、大きな男女差がなかった。

4-3.東京ディズニーリゾートで好きなアトラクション(設問26)

 設問26は「東京ディズニーリゾートで好きなアトラクションを、つぎのなかからすべて選択してください」と多重回答方式で質問した。 【単純集計】の結果は、回答の多い順に、 ビッグサンダー・マウンテン(42.6%)、 スプラッシュ・マウンテン(38.6%) 、 スペース・マウンテン(31.7%)、 ホーンテッドマンション (29.7%)、 センター・オブ・ジ・アース (27.7%)、 インディージョンズ・アドベンチャー(22.8%)、 イッツ・ア・スモールワールド,カリブの海賊(21.8%)、 レイジングスピリッツ(20.8%)、 トイストーリマニア (19.8%) 、 プーさんのハニーハント(13.9%)、 バズ・ライトイヤーのアストロブラスター(12.9%)、海底2万マイル(12.9%)、ストームライダー(12.9%)、 ジャングルクルーズ(10.9%)、 モンスターズ・インク”ライド&ゴーシーク (7.9%)、 アリスのティーパーティー(6.9%)、マジックランプ・シアター(6.9%)、 ヴェネチアン・ゴンドラ(5.0%) 、 スタージェット(4.0%) 、ピーターパンの空の旅(4.0%) 、ミッキーのフィルハーマジック(4.0%) 、ミッキーとミート・ミッキー(4.0%) 、ロジャーラビットのカートゥースピン(4.0%) 、アクアトピア(4.0%) 、 ウエスタンリバー鉄道(3.0%)、カントリー・ベアー・シアター(3.0%)、 キャッスルカルーセル(2.0%)、白雪姫と七人のこびと(2.0%)、ピノキオの冒険旅行(2.0%)、スカットルのスクーター(2.0%)、ミッキー&フレンズ・グリーティングトレイル(2.0%)、 グランドサーキット・レースウェイ,キャラバンカルーセル(1.0%) であった。また、その他(3.0%)、好きなアトラクションは無い(14.9%) であった。

 性別に見ると(表4-3)、設問26を35カテゴリーの変数と扱ったχ二乗値検定の結果、1%水準で有意差が認められ、概して、性別で好きなアトラクションに相違があることがわかった。設問26の各項目を2値変数と扱ったχ二乗値検定の結果、1%水準で有意差が認められたものは、「ヴェネチアン・ゴンドラ」(女性:23.5%>男性:1.2%)、「センター・オブ・ジ・アース」(女性:58.8%>男性:21.4%)、「トイストーリマニア」(女性:52.9%>男性:13.1%)であった。5%水準で有意差が認められたものは、バズ・ライトイヤーのアストロブラスター」(女性:29.4%>男性:9.5%)「プーさんのハニーハント」(女性:35.3%>男性:9.5%)、「モンスターズ・インク”ライド&ゴーシーク」(女性:23.5%>男性:4.8%) であった。

 さて、好きなアトラクションの潜在的な次元を探索するために、因子分析を行った(表4-4)。因子抽出の打ち切り基準を固有値の下限を=1.5と設定した場合、固有値が1.5以上の因子が5つ析出された。 以下、いずれの因子についてもバリマックス回転後の、第1因子の固有値は6.260で、分散の説明率は18.412%であった。第1因子に対しては、「ウエスタンリバー鉄道」0.491、「グランドサーキット・レースウェイ」0.740、「白雪姫と七人のこびと」0.839、「ピノキオの冒険旅行」0.839、「ミッキーのフィルハーマジック」0.788、「ミッキーとミート・ミッキー」0.411、「アクアトピア」0.808、「ヴェネチアンゴンドラ」0.465、「スカットルのスクーター」0.744、の負荷が強かった。第1因子への負荷が強かったもののうち、「アクアトピア」を除いたアトラクションは、小さい子または乗り物酔いが激しい人でも乗ることができるアトラクションである。 第2因子の固有値は5.651で、分散の説明率は16.620%であった。 第2因子に対しては、「カントリー・ベアー・シアター」0.796、「キャッスルカルーセル」0.877、「スタージェット」0.744、「ロジャーラビットのカートゥースピン」0.755、「海底2万マイル」0.452、「キャラバンカルーセル」0.525、「ミッキー&フレンズ・グリーティングトレイル」0.877、の負荷が強かった。第2因子への負荷が強かったものうち、「カントリー・ベアー・シアター」と「ミッキー&フレンズ・グリーティングトレイル」を除くアトラクションは、回転するアトラクションを選択していると解釈できる。 第3因子の固有値は4.169で、分散の説明率は12.262%であった。第3因子に対しては、「バズ・ライトイヤーのアストロブラスター」0.620、「ピーターパンの空の旅」0.598、「プーさんのハニーハント」0.746、「ホーンテッドマンション」0.535、「モンスターズ・インク”ライド&ゴーシーク”」0.633、「インディージョーンズ・アドベンチャー」0.509、「トイストーリーマニア」0.707、「レイジングスピリッツ」0.497、の負荷が強かった。第3因子への負荷が強かったもののうち、「レイジングスピリッツ」を除くアトラクションは、一度は映画化されているアトラクションを選択していると解釈できる。 第4因子の固有値は3.706で、分散の説明率は10.900%であった。第4因子に対しては、「ジャングルクルーズ」0.433、「スプラッシュマウンテン」0.768、「スペース・マウンテン」0.761、「ビックサンダーマウンテン」0.618、「ストームライダー」0.654の負荷が強かった。第4因子への負荷が強かったアトラクションは、絶叫系を選択していると解釈できる。 第5因子の固有値は2.657で、分散の説明率は7.814%であった。第5因子に対しては、「アリスのティーパーティー」0.459、「カリブの海賊」0.505、「センター・オブ・ジ・アース」0.448、「マジックランプ・シアター」0.622、の負荷が強かった。

4-4.東京ディズニーリゾートで好きなエリア(設問27)

 設問27は「東京ディズニーリゾートで好きなエリアを、つぎのなかからすべて選択してください。」と多重回答方式で質問した。 【単純集計】の結果は、回答の多い順に、 ウエスタンランド,アメリカンウォーターフロント(17.8%)、 16.8%と同率でアドベンチャーランド、および、トゥーンタウン、 アラビアンコースト(13.9%)、 12.9%と同率でワールドバザール、および、マーメイドラグーン、 トゥモローランド(11.9%) 、ファンタジーランド,ミステリアスアイランド (8.9%)、 7.9%と同率でクリッターカントリー、および、ロストリバーデルタ、 ポートディスカバリー(6.9%)、 メディテレーニアンハーバー(5.0%)であった。 なお、「好きなエリアは無い」は39.6%であった。

 クロス集計とχ二乗値検定の結果、性別に見ると(表4-5)、5%水準で有意差が認められたものは、「ワールドバザール」(女性:29.4%>男性:9.5%)、「ファンタジーランド」(女性:23.5%>男性:6.0%)、「トゥーンタウン」(女性:35.3%>男性:13.1%)、「トゥモローランド」(女性:29.4%>男性:8.3%)、であり、1%水準で有意差が認められたものは「マーメイドラグーン」(女性:47.1%>男性:6.0%)、「好きなエリアは無い」(男性:46.4%>女性:5.9% )であった。つまり、女性には「マーメイドラグーン」が人気で、男性は好きなエリアが無い人が多かった。

4-5.好きなディズニー映画(設問28)

 設問28は「あなたが好きなディズニー映画を、つぎのなかからすべて選択してください」と多重回答方式で質問した。 【単純集計】の結果は、回答の多い順に、 トイストーリー(44.6%)、 ライオンキング(29.7%)、 アラジン(26.7%)、 101匹わんちゃん(25.7%)、 ピーターパン(24.8%)、 美女と野獣(22.8%)、 くまのプーさん(16.8%)、 14.9%と同率で白雪姫、および、ピノキオ、 リトルマーメイド(13.9%)、 ふしぎの国のアリス(11.9%)、 リロ&スティッチ(8.9%)、 7.9%と同率でダンボ、バンビ、および、シンデレラ、 塔の上のラプンツェル(6.9%)、 わんわん物語り(5.0%)、 おしゃれキャット(4.0%)、 2.0%と同率でファンタジア、および、ジャングルブック、 三人の騎士(1.0%)であった。 なお、「その他」は3.0%、「映画は好きだが、ディズニー映画は嫌い」は6.9%、「映画が好きではない」は4.0%であった。

 クロス集計とχ二乗値検定の結果、性別に見ると(表4-6)、1%水準で有意差が認められたものは「白雪姫」(女性:41.2%>男性:9.5%)、「シンデレラ」(女性:29.4%>男性:3.6%)だけであり、ほとんどの映画では男女の好みの差はなかった。

4-6.性別の好きなディズニーのキャラクター(設問29)

 設問29は「あなたが好きなディズニーキャラクターを、つぎのなかからすべて選択してください」と多重回答方式で質問した。 【単純集計】の結果は、回答が多い順に、 ミッキーマウス(37.6%)、 ドナルドダック(33.7%)、 プーさん(27.7%)、 ウッディ(23.8%)、 バズ・ライトイヤー(21.8%)、 グーフィー(20.8%)、 18.8%と同率でミニーマウス、および、ジーニー、 16.8%と同率でプルート、および、ティガー、 アラジン(15.8%)、 ティンカーベル(14.9%)、 リトル・グリーンメン(12.9%)、 ピーターパン(11.9%)、 10.9%と同率でスティッチ、アリエル、および、アリス、 デイジーダッグ(9.9%)、 ピグレット(8.9%)、 7.9%と同率でベル、セバスチャン、および、フック船長、 シンバ(6.9%)、 ジャスミン(5.9%)、 5.0%と同率でイーヨー、クリストファー・ロビン、白雪姫、七人のこびと、アブー、ジャファー、および、ダンボ、 4.0%と同率でラビット、シンデレラ、バンビ、および、ジェシー 、 オーロラ姫(1.0%) であった。 なお、「その他」は4.0%、「好きなキャラクターはいない」は6.9%であった。

 クロス集計とχ二乗値検定の結果、性別に見ると(表4-7)、1%水準で有意差が認められたものは「ミニーマウス」(女性47.1%>男性13.1%)だけであり、ほとんどのキャラクターでは男女の好みの差はなかった。

 好きなキャラクターの潜在的な次元を探索するために、因子分析を行った(表4-8)。因子抽出の打ち切り基準を固有値の下限を=1.5と設定した場合、固有値が1.5以上の因子が5つ析出された。以下、バリマックス回転後の、第1因子の固有値は5.045で、分散の説明率は13.635%であった。 第1因子は、「ミッキーマウス」0.622、「ミニーマウス」0.507、「プルート」0.510、「ドナルドダック」0.527、「グーフィー」0.655、「ティガー」0.493、「スティッチ」0.572、「ジーニー」0.692、「フック船長」0.518、「ウッディ」0.630、「リトル・グリーンメン」0.544、の負荷が強かった。「ティガー」「スティッチ」「ジーニー」「スティッチ」「フック船長」と除く、「ミッキーマウス」「プルート」「ドナルドダック」「グーフィー」はディズニーキャラクターの中でも人気のある、王道のキャラクターを選択していると解釈できる。第2因子の固有値は4.882で、分散の説明率は13.034%であった。第2因子は、「セバスチャン」0.611、「白雪姫」0.740、「七人のこびと」0.503、「アラジン」0.435、「アブー」0.815、「ジャファー」0.551、「ティンカーベル」0.502、「ピーターパン」0.491、の負荷が強かった。これらは、プリンセス映画に登場するキャラクターを選択している、と解釈できる。 第3因子の固有値は4.693で分散の説明率は12.685%であった。第3因子は、「イーヨー」0.760、「クリストファーロビン」0.876、「ラビット」0.792、「フランダー」0.463、「シンバ」0.824、の負荷が強かった。「フランダー」と「シンバ」を除く、「イーヨー」「クリストファーロビン」「ラビット」は「プーさん」に関係するキャラクターを選択しいると解釈できる。 第4因子の固有値は4.464で、分散の説明率は12.066%であった。第4因子は、「デイジーダッグ」0.633、「ベル」0.693、「アリエル」0.687、「ダン ボ」0.461、「バンビ」0.611、「アリス」0.648、の負荷が強かった。 第5因子の固有値は2.809で、分散の説明率は7.591%であった。第5因子は、「ピグレット」0.546、「バズ・ライトイヤー」0.678、「ジェシー」0.728、の負荷が強かった。

Copyright 2014, Ikeda Tomomi, in 國學院大學 経済学部 2013年度「アンケート調査」『生協、スポーツ、アプリケーション、ディズニーリゾートと音楽についての調査』

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