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  金子 修一 教授(KANEKO Shuichi)

  文学修士
  東京大学文学部東洋史学科卒業(1972.3) 
東京大学大学院人文科学研究科修士課程終了(1975.3)

専門分野 中国古代史
研究テーマ 皇帝祭祀を通して見た、漢から唐までの皇帝制の研究、及び中国史の立場から見た漢唐間の東アジア世界論
授業担当科目 史学基礎演習A・B、史学入門、史学展開演習、史学応用演習、東洋史演習1・2・3、東洋地域史X・Y、東洋史研究T・東洋史特殊研究T(大学院)
主要著書・論文 『世界歴史大系中国史2』(共著、山川出版社、1996)
『王権のコスモロジー』(共編、弘文堂、1998)
『新版世界各国史3・中国史』(共著 山川出版社 1998)
『古代中国と皇帝祭祀』(汲古書院、2001)
『隋唐の国際秩序と東アジア』(名著刊行会、2001)
『中国古代皇帝祭祀の研究』(岩波書店、2006)

ゼミについて
 2〜4年生の演習では、中国の代表的な編年体の歴史書である『資治通鑑』を読んでいます。『資治通鑑』は内容も面白く、文章も漢文としてお手本となるものといえます。唐は玄宗の天宝年間、安史の乱直前の破局に近づく時期を中心に読んでいます。卒業論文にむけて、何よりも漢文の読解力をつけることを主眼としますが、『資治通鑑』には著者司馬光自身の考証を記した「考異」、及び南宋末〜元朝初期の学者胡三省の注が附載されており、 それらを併読することで本文に記された歴史的事件の内容と共に、本文のように史料が纏められていった過程も知ることができます。また、本文の重要な事項について関連した論文を読んで発表してもらい、卒論作成の前提となる研究史の理解も深めます。

受験生や学生に一言
 受験生や学生諸君は、よく「歴史は暗記だ」といいます。しかし、歴史学は暗記のための学問ではありません。過去の事実は無数にありますので、すべて覚えることはできません。私の主専攻とする唐の時代は、今から千年以上も前の時代です。コピーも無いその時代の記録が今残ったことには、必ず残るに至った理由があります。今日まで史料の残った理由も想像しながら、唐の時代の史料を読み、現代人の我々の眼から見て重要と思える唐の歴史を活き活きと復元したいものです。そのためには、歴史学の書物だけでなく、小説も含めてできるだけ色々な本を 紹介していきたいと思います。