2−5 ISO14000番台を取得した結果の相関関係(問5)
長尾 有紀子
ISO14000番台を取得した結果の相関関係を見てみようと思う。
表2−5によると従業員の志気の向上と環境へ配慮した企業活動への転換が、0.33とやや弱い正の相関があり、また、環境へ配慮した企業活動への転換と生産性の向上が0.25とやや弱い正の相関がある。そして予想どうりに、自治体、地域社会との良好な関係作りと環境へ配慮した企業活動への転換は、0.30と正の相関が読み取れる。やはり、自治体、地域社会との良好な関係作りは、国際、国内市場の開拓は共に、0.35、0.30と正の相関がみられる。もっとも相関が強くみられるのは、国際市場の開拓と、国内市場の開拓で、0.49である。つぎに強いのは、コストの削減と国際市場の開拓で、0.44である。また、生産性の向上とコスト削減は、0.37とやや強い正の相関がみられ、生産性の向上と国際市場の開拓で、0.26とやや弱い正の相関がみられる。
感想として、ISO14000を取得することによって、自治体、地域社会と良好な関係作りに相関みられることは、予想できたが、企業のイメージ向上にもう少し、相関がみられると思った。1番相関が強くみられた、国際、国内市場の開拓は、私が予想していたものより強かった。また、コスト削減については、なぜ相関が強くみられるのか、わからなかったので勉強したいと思った。
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