「社会経済調査UA・B」担当教員 小木曽 道夫
國學院大學経済学部経済経済ネットワーキング学科は1996年に新設された新しい学科である。この学科の特色のひとつは「現場化」、すなわち、問題状況(現場)に即した調査分析の能力を育成していくことを特に重視しており、現場に出かけて行うフィールドワーク、つまり体験学習や実地調査の科目を開設した。この「社会経済調査UA・B」は経済ネットワーキング学科の三つのコースのうちの「企業ネットワーキング」コースを選択された学生向けに開講されている調査実習科目である。この科目の趣旨は一連の調査の全工程を体験することを通じて調査技法を修得することである。
なお、「社会経済調査UA」は前期科目で調査項目・調査対象の決定、調査票の作成、実査(なお、発送作業はコンピュータ教室では実施せず。また、2000年度では10月にずれ込んだ)、の実習を、「社会経済調査UB」は後期科目で、データの入力とエディティング、集計・分析、報告書の執筆・編集・刊行の実習を、ともにコンピュータ教室(渋谷CP3教室)で行った。※『オリエンテーション経済学部』および國學院大學 経済学部のホームページの経済ネットワーキング学科の紹介を参照
したがって、本調査の目的は調査技法の修得である。しかしながら、これでは誰に対して何を質問するのか決まらない。そこで、受講者の問題意識に即して調査項目と調査対象を決定していった(実習のプロセスを参照)。そして、企業のコンピュータ環境、商品戦略、従業員の採用など人材管理という三つの調査項目を決定した。つまり、本調査の目的はコンピュータ環境、商品戦略、従業員の採用についての探索的研究である。
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