問12では、広告・宣伝活動にかけるコストをどの媒体により重点を置いているのか、9つの媒体のそれぞれについて、「非常に重視している」に1点、「重視している」に2点、「どちらともいえない」に3点、「あまり重視していない」に4点、「重視していない」に5点を与える5点尺度によって質問した。
平均値を算出した結果(表3-3-1)、インターネットが2.52ともっとも平均値が低かったことから、企業は宣伝・広告にはインターネットをいちばん重視していることがわかった。以下、平均値が低い順に、新聞(2.71)、雑誌(3.07)、折り込みチラシ(3.42)、看板(3.46)、TVCM(3.60)、ラジオCM(3.75)、街頭宣伝(4.26)の順で重視されていた。(※度数分布はこちらを参照)
規模別に見ると(表3-3-2)、
これは企業の規模別で平均値を出したものであり、平均値の数字が小さいほど重視しているという意味である。
まず、全体でいちばん重視されていたインターネットから見ていく。インターネットの平均値は規模にかかわらずどれも数値が低いがその中でも特に100〜499人の中規模の企業で重視されていることがわかる。
次に新聞を見ると、全体ではインターネットに次いで重視されているが、規模別に見ると100人未満の小さな会社では重視されていないことがわかる。これは、新聞に広告を出すには費用がかかるからという理由が考えられる。折り込みチラシ、TVCM、ラジオCM、看板に関しても同じことが考えられる。(※規模別クロス集計表はこちらを参照)
業種別に見ると(表3-3-3)、
これは、業種別に見てどの宣伝・広告を重視しているか、していないのかを表した表である。
まず全体で最も重視されているインターネットは、卸・小売・飲食業で特に重視されていて、製造業は業種別で見るとこの中では重視度が低いことがわかる。
新聞はその逆で、製造業が特に重視し、卸・小売・飲食業は重視度が低い。
雑誌、街頭宣伝はサービス業が最も重視している。
折り込みチラシ、看板は卸・小売・飲食業が最も重視しており、重視度の低い製造業との差が大きい。(※業種別クロス集計表はこちらを参照)